【プーチンの国より愛を込めて】ロシアンポップとブリットポップ - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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ロシアンポップとブリットポップ

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 それは先日、ロンドンに住む私たちの音楽仲間であるデビッド・ブラントとチャットしているときでした。

 「ジュリアは僕らのようなヨーロピアンスタイルのダンスミュージックを作って英語で歌ってるけど、君の国のポップスはどうなの?」

 私にとってのデビッドは曲をミックス&マスタリングしてくれるサウンドエンジニアですが、彼の本業はイギリスのみならず有名なK-PopやC-Pop(チャイニーズポップ)アーティストにも楽曲を提供するソングライターです。ソングライターとしての興味から質問してきたデビットは言葉を続けました。

 「僕はロシアンポップについてはほとんど知らないんだ。でも、あの大論争を巻き起こしたレズビアンのデュオ、タトゥは知ってるけどね」

 タトゥ(t.A.T.u)は、現在でも海外で最も成功を収めたロシアのポップグループでしたが、その栄光の期間は短く、10代の女の子同士が愛し合うステージやコンサートをドタキャンするお騒がせぶりは、彼らのPR会社の戦略の一部だったことが今では知られています。

 ちなみに、ロシアンポップの歴史はソビエト時代の60年代からといわれていますが、アーティストが検閲なしで自由に音楽制作できるようになったのはソ連崩壊後の90年代初めからでした。

 それが音楽シーンの拡大につながり、次々と新しいアーティストが新生ロシアに登場しました。

 そして現在、ロシアの若者たちはセクシーな美女が歌うポップスやラップの他、欧米のさまざまなスタイルの音楽も聴きますが、若者と50代以上の年齢層の両方に支持されているLOBODAのようなユニークなロシアンポップの歌手もいて、リスナーの趣味は多種多様です。

 次は私がデビッドに最近のイギリスのポップスについて聞いてみました。

 「ブリットポップ(UKポップ)だと、近年ではエド・シーランやアデルなどが世界的に有名だけど、ポップミュージックに関してはアメリカのアーティストの方が断然多いね。やはりイギリスはダンスミュージックが得意だから、新しいスタイルの音楽やトレンドを作る方にもっと力を入れてるよ」

 そして、デビッドはこう言って会話を締めました。

 「とにかく、君が向いている音楽の方向性は間違っていないと思うから大丈夫だよ!」

 私は最後の彼の言葉に深く励まされました。

 だって、私はいつも新しいスタイルの音楽に挑戦したいのですから。そこはイギリス的に!

■ジュリア・ミント 1994年ロシア連邦バシコルトスタン共和国生まれ。エカテリンブルクの医科大を経て、現在は大学院で眼科学を専攻する傍ら、日本人コンポーザー・トモキヒラタと共にノーザンスタイル・ダンスミュージック・ユニット“Crystal Mint”を結成。シンガーとして、主にヨーロッパで活動中。特技は英語、腕立て伏せ。(crystalmint.info)

YouTube : https://www.youtube.com/channel/UC0sottqOcvDqpYRr5AX9PqQ

Website : https://crystalmint.info/

Instagram : https://www.instagram.com/crystalmintmusic/

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