【プーチンの国より愛を込めて】多様な価値観で決める結婚のカタチ - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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多様な価値観で決める結婚のカタチ

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 離婚率が高いといわれているわが国ですが、多民族国家ロシアにもさまざまな結婚のスタイルがあります。

 こちらでは他の多くの国と同様に、結婚証明書を役所に出して一緒になるいわゆる民事婚が一般的ですが、いざ離婚ということになると子供がいる場合は親権や養育費などの裁判に煩わされ、費用も時間もかかります。

 ですので、近年ではフランスのような事実婚も非常に人気があります。それは人々が責任感なしで生きることを助けますが、事実婚状態でも子供を授かった場合は当然ながら両親に責任が発生します。しかし、残念ながらそういう立場になっても責任を持たない人が中にはいます(笑)。

 ユニークなゲスト婚は、配偶者同士が家を共有せずに別々の場所に住みながら好きなときにお互いを訪問する家族形態です。私も2人の子を持つ40歳同士の幸せなカップルを知っていますが、彼らと子供たちは歩いて30分ほど離れた別々の家に暮らしながら行き来しています。

 お互いが自分の時間を持ちながら、離れていることで会いたいという欲求も生み出し、それが自分たちを幸せにすると彼らカップルは言います。

 一方で非常に厳格な結婚観を持つ人々もいます。友人の一人であるダゲスタン人カップルの両親は、婚約後であっても正式に結婚するまではカップルが一緒に暮らすことを許しませんでした。

 もうひとりの友人は、彼らの結婚式までお互いにキスすることさえできませんでした。その理由はイスラム教で、ダゲスタンのようにヒジャブを被らない女性も街を歩いている国でさえ結婚については保守的です。

 最後は少し変わった女性同士のパートナーのケースです。

 ちなみに、ロシアでは同性婚は禁止されており、少数の勇敢なカップル以外、ほとんどのLGBTの人々は関係を隠しています。

 私の知り合いの女性2人は、元夫からの虐待に耐えかねて離婚し、男性に失望したときに出会い恋に落ちました。共に子供を引き取って離婚した彼女たちは別々に住みながら、ゲスト婚のようにお互いの家を行き来していて、最も近しい人だけが彼女たちの関係について知っています。

 とにかく、過去は同じような境遇であった彼女たちも、今は常に思いやりと敬意を持って愛し合っているようです。

 このように、ロシアでもさまざまな結婚や恋愛のスタイルがあり、人々は自分自身の価値観で人生を決めていきます。

■ジュリア・ミント 1994年ロシア連邦バシコルトスタン共和国生まれ。エカテリンブルクの医科大を経て、現在は大学院で眼科学を専攻する傍ら、日本人コンポーザー・トモキヒラタと共にノーザンスタイル・ダンスミュージック・ユニット“Crystal Mint”を結成。シンガーとして、主にヨーロッパで活動中。特技は英語、腕立て伏せ。(crystalmint.info)

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