台風10号「伊勢湾級」に発達し日本上陸か 巨大台風、今後も相次ぐ恐れ - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

台風10号「伊勢湾級」に発達し日本上陸か 巨大台風、今後も相次ぐ恐れ

 九州や沖縄を襲った台風9号に続き、台風10号にも最大限の警戒が必要だ。「過去最強級」の勢力で6~7日にかけて奄美から西日本に接近、上陸の恐れがある。気象庁は中心気圧930ヘクトパスカル以下、最大風速50メートル以上の「特別警報級」に発達する恐れがあるとしている。

 台風10号は3日午前6時現在、日本の南海上を時速約20キロで西北西に進んだ。中心気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。

 今後、日本に上陸・通過時には、甚大な被害をもたらした1959年の伊勢湾台風並みの勢力に発達する見通し。

 「過去に日本に上陸した最強勢力の台風に匹敵するかもしれない」と語るのは、横浜国立大教授の筆保弘徳氏(気象学)。「日本近海の海面水温が、平年差でみても2度ほど高くなっている。水蒸気が盛んに蒸発して、上空で雲になり、熱を放出して台風の気圧を下げるため、この海域を通過する台風は、ますます勢力が強くなるだろう」とみる。

 台風10号は週明けにかけて日本を通過する見通しだが、その後も油断は禁物だ。筆保氏は「台風通過によって、海はかき混ぜられて海面の水温はいったん下がるが、晴れの日が続けば再び戻ることもある。千葉県を襲った昨年の台風15号の後も、台風19号という大きな台風が来たように、同様の台風が繰り返し来る可能性がある」とする。

 立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏は「黒潮の流れは伊勢湾から房総半島付近などにヘアピン状に張り付くような形で通っている。今後、日本に接近する台風は伊勢湾や静岡、東京に上陸する直前でも発達し、東北の方まで衰えない可能性もある」と指摘する。

 伊勢湾台風や第2室戸台風(61年)当時と比べると治水対策が進む一方で、別のリスクもあるという。「高度経済成長期以降に都市部に人口が集中し、かつては経験則で人が住まなかった地域も宅地化された。堤防も高くなったが、ひとたび破堤や川の氾濫が起きれば、宅地から排水できないという新たな水害も出てきた」(高橋氏)

 家庭でも本格的な防災対策が求められている。

関連ニュース

アクセスランキング

×