福井から不気味に伸びる断層…地震ノーマーク、京都&名古屋の危険度 内陸直下型潜む「動き残り」 専門家「無縁と思われる地域でも起きる」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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福井から不気味に伸びる断層…地震ノーマーク、京都&名古屋の危険度 内陸直下型潜む「動き残り」 専門家「無縁と思われる地域でも起きる」

 4日に福井県内陸部で最大震度5弱の地震が発生した。福井から関西地方や中部地方に伸びる断層では、かつて大きな地震が発生しており、あまり注目されていない京都府や名古屋市などの地域も例外ではないという。一方、過去に南海トラフで発生した地震の前年には今回のような内陸直下型の地震が発生しているとの指摘もある。

 震源の深さは約10キロで、地震の規模はマグニチュード(M)5・0と推定される。

 気象庁によると、福井県内で震度5弱程度以上の揺れが観測されるのは1963年3月27日の若狭湾を震源とするM6・9の地震以来。今回の震源は48年6月28日の福井地震(M7・1)を起こした福井平野東縁断層帯から約5キロ離れている。

 福井周辺の断層が大地震を引き起こした例は複数あると指摘するのは、立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏。

 「福井から兵庫県の六甲山を経て淡路島に至る断層では、1995年の阪神淡路大震災(M7・3)が起きた。一方、岐阜や愛知にかけて延びる断層では1891年に7000人以上の死者を出した濃尾地震(M8・0)を起こしている」という。

 こうした断層の中には「動き残り」と呼ばれる地域があり、いつ地震が発生してもおかしくないという。高橋氏はこう続ける。

 「福井から淡路島に伸びる断層の上には、京都府や滋賀県西部が位置している。また。JR名古屋駅近くまで伸びる断層付近には中央、東名など各高速道路が通る小牧ジャンクションもある。濃尾地震の例をみても、最大でM8程度の地震になるだろう」と警鐘を鳴らす。

 今回の福井の地震について、「震源が浅いため、南海トラフ地震のさきがけとして起きる内陸直下型地震の1つではないか」とみるのは、夕刊フジで「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」を連載する武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏。

 南海トラフでは、1944年に東南海地震が起きたが、その前年の43年には鳥取地震があった。46年の南海地震の前年には三河地震が発生した。いずれも内陸直下型地震だ。

 「活断層は分かっているだけで約2000、分かっていないものはその3倍に及ぶとされ、地震が起きないと分からないものも多い。日本の場合、地震とは無縁と思われる地域でも起きる」と島村氏は強調した。

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