【日本の選択】「果てるところ」がない朝日新聞の妄想 不都合な真実から目を背け、ひたすら安倍前首相批判 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【日本の選択】「果てるところ」がない朝日新聞の妄想 不都合な真実から目を背け、ひたすら安倍前首相批判

 「死せる孔明、生ける仲達を走らす」

 『三国志』に由来する有名な故事だ。蜀の軍師であった諸葛亮(孔明)は、志半ばにして五丈原に倒れ、好敵手であった魏の司馬懿(仲達)は、ほっと胸をなで下ろす。持久戦に持ち込み、勝てずとも敗れざることを戦略の核としていたのが仲達だったが、ここで一気に反転攻勢を試みる。

 だが、蜀軍はあたかも準備していたかのように仲達の攻撃に猛然と反撃する。驚いた仲達は、孔明が没したという情報そのものが策謀であったのではないかと疑い、軍を撤退させる。死去していた孔明の影に怯(おび)えたのが仲達だった。

 孔明と仲達の故事を思い出したのは、朝日新聞27日朝刊の「社説余滴」で、「『地球儀』になかった韓国」というコラムを読んだときだ。すでに首相の職を辞した安倍晋三前首相の幻影に怯えるかのように、執拗(しつよう)に批判を繰り返しているのが印象的だった。

 コラムによれば、安倍前首相は「自身の歴史観に拘泥」し、「過去を重くみる韓国」を「強く意識した」。そのために慰安婦を模したという少女像の撤去にこだわり、前首相の口から「心からのおわびと反省」を韓国市民に直接伝えることはしなかった。

 興味深いことに、朝日新聞によれば、日本側が慰安婦像の撤去に拘泥したことが大問題だったという。日本が慰安婦像の撤去を求めれば、求めるほど、韓国の市民団体にとっては慰安婦像を建立するのが日本政府に対して効果的であるというメッセージを送ってしまったというのだ。

 すなわち、韓国の市民団体が全世界で慰安婦像を建てようと運動を展開したのは日本政府、なかんずく、安倍前首相に責任があると主張しているように読めるのである。

 日常生活において、これほど本末転倒した議論を聞くことは滅多にないのだが、朝日新聞においては平常運転に過ぎないようだ。

 コラムの末尾は、次のように結ばれている。

 「不都合な事実から目を背けた、独りよがりの『美しい国』を日韓が競い合っても、果てるところはない」

 冷静に考えてみれば、「不都合な真実から目を背け」ているのは、韓国の政府、市民団体であり、そして朝日新聞だ。すでに日韓基本条約締結時に法的に解決済みの問題を、蒸し返すことだけでも異常なことだ。

 さらに言えば、日本は「法的」責任のみならず、「道義的」責任を取るとまで主張し、アジア女性基金まで設置し、過去を償おうとした。この日本の試みを一方的に拒絶し、「和解」よりも「反日」を優先させたのが韓国なのだ。

 事実に目を背け、ひたすら安倍前首相を指弾する朝日新聞の妄想は「果てるところ」がないようだ。

 ■岩田温(いわた・あつし) 1983年、静岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、同大学院修士課程修了。拓殖大学客員研究員などを経て、現在、大和大学政治経済学部准教授。専攻は政治哲学。著書・共著に『「リベラル」という病』(彩図社)、『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』(イースト・プレス)、『なぜ彼らは北朝鮮の「チュチェ思想」に従うのか』(扶桑社)など。ユーチューブで「岩田温チャンネル」を配信中。

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