【昭和のことば】後年は花粉症などアレルギー誘発性が話題に 森林浴(昭和57年) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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後年は花粉症などアレルギー誘発性が話題に 森林浴(昭和57年)

 不思議なことばである。海水浴からの連想であろう。この年、秋山智英林野庁長官がこの造語を発表、森が作り出す新鮮な空気をカラダいっぱいに浴びようという「森林浴運動」が提唱された。昭和59(1984)年には「ふれあいの森林」と称し、全国4カ所の国有林を開放した。

 森林浴とは、樹木が発する芳香性物質「フィトンチッド」が森の大気を清浄し、人体に有効に働くという「触れ込み」であったが、効果のほどはいかに。むしろ、花粉症などのアレルギー誘発性のほうが、後年話題に上ったりしていたようだ。

 この年の主な事件は、「東京・赤坂の『ホテル・ニュージャパン』で火災発生」「日航機、羽田着陸寸前に海面墜落」「500円硬貨発行」「IBM産業スパイ事件」「東北新幹線、大宮-盛岡間開業。上越新幹線、大宮-新潟間開業」「国鉄リニアモーターカー、世界初の有人浮上走行に成功」「三越取締役会で岡田茂社長を解任」「パンダのフェイフェイ、上野動物園に到着」「第1次中曽根康弘内閣成立」など。

 岡本綾子、ゴルフ米公式ツアー優勝。中・高校の卒業式への警官関与が1528校、校内暴力の嵐が全国の学校に吹き荒れた。

 最近もこの手の「仕掛け」は、政府、各省庁から飛び出る。省エネルック、クールビズ、プレミアムフライデー、プラスチックスマート(エコバッグ)などなど。健康への目線、地球環境への目線など、さまざまなもくろみがあるが、「掛け声」のみで大きな成果につながらないこともままある。

 だが、ことばという観点でみると、「当たるも流行、外すも流行」的な現象で、(苦笑いとともに)案外国民の記憶に留まっているようだ。(中丸謙一朗)

 〈昭和57(1982)年の流行歌〉 「北酒場」(細川たかし)「聖母たちのララバイ」(岩崎宏美)「待つわ」(あみん)

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