【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】一部学者を恣意的な基準で押さえ込んだ日本学術会議 まずはオープンな組織づくりの議論に期待 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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一部学者を恣意的な基準で押さえ込んだ日本学術会議 まずはオープンな組織づくりの議論に期待

 私が担当しているニッポン放送の早朝番組「飯田浩司のOK!Cozy up!」(月~金、午前6~8時)は今週、「Cozy専門家会議」と題して、コメンテーターの方々が番組冒頭から登場して、2時間たっぷり議論しています。

 ちょうど先週、内閣官房参与に任命された、夕刊フジでもおなじみ、嘉悦大学教授の高橋洋一氏や、外交評論家の宮家邦彦氏も登場。菅義偉政権の発足後1カ月と今後を、さまざまな角度から分析しています。

 さて、番組でもたびたび扱っている、日本学術会議の問題が続いています。会議側が推薦した新会員候補105人のうち、6人の任命が見送られたことが「学問の自由」を脅かすとして、一部メディアや学者が反発したのが事の発端です。

 なぜ、任命が見送られたのかという政府の説明不足を問う声がある一方、一部の学者による政治家や一般国民を見下すかのような非礼な発言に、世間はドン引いているのが現実のようです。関係者に聞くと、ワイドショーでこの問題を扱っても、さっぱり視聴率が取れないそうです。

 今回の人事の遠因となったとされるのが、2017年の声明および幹事会の決定です。事実上、「軍事目的に転用」される疑いのある研究をしてはならないとされました。15年に発足した防衛装備庁の「安全保障技術研究支援制度」が、政府の研究への介入だとされ、この制度から資金を受ける研究は問答無用で禁止となったのです。

 当時、防衛装備品の開発・管理を担当していた幹部自衛官に聞くと、防衛省・自衛隊の側に「あれをやれ、これをやるな」という意図は全くなかったとして、次のように話していました。

 「官や民は、コストや出来上がりの装備品のスペックとかを気にしながら研究・開発するから、小さくまとまってしまう。学者さんたちはそれらを飛び越えた自由な発想ができるからこそ、組みたいと願ったんです」

 皮肉なことに、学者の自由な発想を何よりも大事にしていたのは防衛省・自衛隊側でした。折からの予算不足もあり、この制度を活用すれば自由な研究ができると意気込んだ一部学者を、結果的に学術会議の声明や決定は恣意(しい)的な基準で押さえ込んだと言えるのではないでしょうか。

 今回の騒動について、ネット上で一部の良心的学者からは「学問の自由を盾にして外部の介入を拒む姿勢は、もはや社会に受け入れられない」「学術会議は学者全体を代表していない」「推薦者の選出方法が不透明」などと自浄を促す発言も出てきています。

 政治家や政府の介入ではなく、まずは自分たちでより風通しの良いオープンな組織をつくる。そんな前向きな議論を期待したいものです。

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

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