違反したら命を奪う…金正恩式「禁煙法」の凄まじい本末転倒 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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違反したら命を奪う…金正恩式「禁煙法」の凄まじい本末転倒 (1/2ページ)

 北朝鮮の人々、特に男性は所構わずタバコを吸う。道端、レストラン、ホテルの室内はもちろん、書店の中ですら平気で吸う。

 誰かに会ったら、まずはタバコを勧める習慣が定着しており、紫煙をくゆらせながら話に花を咲かせるのが北朝鮮の当たり前の光景だ。単なる個人の嗜好品を超えて、社交に欠かせないアイテムになっているとも言える。

 さらには、国際社会の制裁に違反しない手軽な外貨獲得手段としても、タバコは重宝されてきた。

 2017年9月に中国の長春で開催された国際見本市「東北アジア博覧会」の北朝鮮ブースは、多くがタバコ販売会社で占められ、多数の販促員が訪れた客に無料でサンプルのタバコを配布するなど、売り込みに必死になっている様子だったと、現場を訪れた日本人観光客が証言した。

 (参考記事:北朝鮮が「安くて美味しいタバコ」で外貨獲得を目論んでいるのだが…

 しかし、北朝鮮も国際的な流れには逆らえなかったようで、国営の朝鮮中央テレビでは、数年前からタバコの害悪についての教育番組を放送するなど、禁煙キャンペーンを行うようになった。

 そして今月開かれた、国会に相当する最高人民会議(国会に相当)常任委員会第14期第11回総会で、タバコの生産および販売、喫煙に規制を強化する禁煙法などが採択された。

 以下は、そのことを報じた国営の朝鮮中央通信の記事からの抜粋だ。

 31の条文で構成された禁煙法には、国家禁煙政策の要求に即してタバコの生産および販売、喫煙に対する法的・社会的統制を強化して人民の生命と健康を保護し、より文化的な生活環境を整える上で全ての機関、団体、公民が守るべき準則が規制されている。

 政治・思想教育の場所、劇場、映画館のような公共の場、幼児の保育・教育機関、教育機関、医療保健施設、商業、給養・便益サービス施設、公共運輸手段をはじめ、禁煙の場所と単位が制定され、喫煙秩序に違反した行為に対する当該の処罰内容などが明らかになっている。

 法制定をきっかけに、国営タバコ工場に対する検閲(監査)が始まったと、咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

 朝鮮労働党咸鏡北道委員会は、保衛局(秘密警察)、安全局(県警本部)、検察所、裁判所など司法機関から人員を集めて、「社会遵法グルパ(取り締まり班)」を立ち上げた。

 新設されたグルパは、当局が社会主義にそぐわないと考える行為を取り締まる「非社会主義グルパ」に名称が似ているが、両者の関係性は不明だ。

 (参考記事:「もうこんな国は嫌だ」と叫んだ北朝鮮女性を待つ残酷な運命

デイリーNKジャパン

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