【プーチンの国より愛を込めて】受け継がれる保存食の伝統 「野菜」「果物」「肉」 おいしい家庭の味 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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受け継がれる保存食の伝統 「野菜」「果物」「肉」 おいしい家庭の味

 ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!

 前にこの連載で、ソビエト時代から続くダーチャ(ロシア式別荘)やプライベートガーデンで自家用の果物や野菜を作る伝統についてお話ししましたが、習慣は年々変化し、現在はこちらでもスーパーマーケットなどで果物や野菜を購入することが一般的です。でも、いまだに多くのロシア人がソビエト時代のように食材を保存する伝統は大切にしています。

 第一に、ほとんどの市民はジャガイモ、ニンジン、ビートルートなど長期間新鮮な野菜を保管できるセラーを持っていますが、これは本当に便利です。今日では大みそかのためにスイカを保管するのが流行していますが、その時期まで新鮮に保管できる名人はごくわずかで、大抵11月までにはセラーの中で味気のないただの物体になってしまっています(笑)。

 第二に、ロシア人は漬物や塩漬け野菜が大好きで、これらの食材を作り置きして保存します。キュウリのピクルスには、マリネと塩だけの2種類があり、漬けてカリカリになったキュウリは、「ラッソーリニク」と呼ばれるロシアの伝統的なスープに加えたりもします。さらに、トマトのピクルス、マッシュルーム、グリーンピース、コショウ、ニンニクも一緒に漬けたりします。

 もちろん、肉や魚、そしてカツレツやペリメニ(ロシア風餃子)のような半生製品も保存しますし、自家製ソースを作り保存することも一般的です。例えばペリメニですとマッシュルームソースやザワークラウトをかけて食べることが一般的ですが、他にも、トマト、西洋わさび、にんにくを使って作るソースで、「火」を意味する「オゴネク」というソースもペリメニとの相性はバッチリです。

 ザワークラウトといえば、私が子供の頃、祖父母が保存用もかねて大量のザワークラウトを作るのに忙しくしていたことを覚えています。ちなみに、寒いロシアではビタミンCの摂取は必須で、ザワークラウトはこちらではビタミンCの供給源としてよく知られています。

 とにかく、現代のロシアの若者は手間と時間がかかる漬物作りやジャム作りに触れる機会はあまりないので、結局スーパーで出来合いの商品を買ってしまいますが、塩漬け野菜などは、やはり母親が作る家庭の味の方が美味(おい)しいと思います!

 ■ジュリア・ミント 1994年ロシア連邦バシコルトスタン共和国生まれ。エカテリンブルクの医科大を経て、現在は大学院で眼科学を専攻する傍ら、日本人コンポーザー・トモキヒラタと共にノーザンスタイル・ダンスミュージック・ユニット“Crystal Mint”を結成。シンガーとして、主にヨーロッパで活動中。特技は英語、腕立て伏せ。(crystalmint.info)

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