【日本を守る】茂木外相が中国・王毅外相に気軽に聞けばよかった質問 「どうして中国は1960年代末まで尖閣を日本領土と認めていた?」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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茂木外相が中国・王毅外相に気軽に聞けばよかった質問 「どうして中国は1960年代末まで尖閣を日本領土と認めていた?」

 中国の王毅国務委員兼外相が来日して、11月24日に茂木敏充外相と会談した。中国側が要望して来京したのだから、押し掛けてきたのだ。菅義偉政権が発足したので、脈を図ろうとしたのだろう。

 王氏は外相会談後の共同記者発表で、「一部の日本漁船が釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)周辺の敏感な水域に入る事態が発生している」「われわれは主権を守っていく」と臆面もなく、脅迫した。

 両外相が肘を合わせるエルボータッチを行った写真が出回っているが、茂木氏は満面の笑みを浮かべている。外相会談や共同記者発表は、しまりのない笑顔をつくる場ではあるまい。

 私が茂木氏だったら、「おかしいですね。どうして中国は1960年代末まで、尖閣諸島を日本の領土として認めていたのですか?」と尋ねただろう。王氏は北京の外語大学で日本語を学び、東京の駐日中国大使館で参事官や大使を務めて日本語を流暢(りゅうちょう)に話すから、気軽に聞けばよかった。

 菅首相は11月12日、米大統領選で当選確実が報じられたジョー・バイデン前副大統領と初めて電話会談を行った。新聞報道によれば、約15分間ということだった。通訳を用いたから、通訳が15分の半分を使い、2人が同じ時間話したとすれば、約3分ずつだ。

 日本の新聞・テレビは、バイデン氏が「日米安保条約のもとで、米国が尖閣諸島を守ると認めた」と大きく報じた。

 自由世界において米国に次ぐ経済大国の日本の首相なら、世界にとってもっと重要な問題を取り上げるべきだ。尖閣のような小さな島を独力で守る気概も意気もないのか。

 日本政府は「中国を刺激する」といって、尖閣諸島に日本国民が上陸することを禁じている。これでは尖閣諸島の領土主張に自信を欠いていると思われても、仕方あるまい。

 私は「尖閣・魚釣島に陸上自衛隊一個中隊を駐留させろ」と主張してきた。だが、「国民感情が許さない」という。海上保安官が常駐するのも、国民感情を刺激するからできないという。

 尖閣諸島が“第二の竹島”となるのか。いったん中国によって占領されたら、大量の血を流すことなく奪還できない。

 ■加瀬英明(かせ・ひであき) 外交評論家。1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、エール大学、コロンビア大学に留学。「ブリタニカ百科事典」初代編集長。福田赳夫内閣、中曽根康弘内閣の首相特別顧問を務める。松下政経塾相談役など歴任。著書・共著に『米陸軍日本語学校』(ちくま学芸文庫)、『新しいナショナリズムの時代がやってきた!』(勉誠出版)など多数。

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