豪雪立ち往生にEV車はどこまで耐えられるのか 充電は至難の業…専門家「現状では対策できない」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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豪雪立ち往生にEV車はどこまで耐えられるのか 充電は至難の業…専門家「現状では対策できない」

 記録的な豪雪により発生した新潟、群馬県境付近の関越自動車道の車の立ち往生は、解消までに約52時間を要した。立ち往生に巻き込まれて身動きできなくなった場合、車内で暖を取りながら除雪作業を待つことになるが、政府が導入に本腰を入れる電気自動車(EV)は長時間の立ち往生に耐えうるのか。

 上下線で最大約2100台に及んだ立ち往生は、体調不良などを訴えた30~60代の男女計4人が病院に搬送された。

 ドライバーにとっては人ごとではない事態だが、SNS上では、携行缶でガソリンなどの燃料を補給するわけにはいかないEV車が雪で立ち往生した場合、バッテリーが上がるリスクがあるという趣旨のツイートが話題になった。

 EV車の普及は近年目覚ましく、EVとプラグインハイブリッド(PHV)は世界全体で220万9831台販売されている。経済産業省は国内で販売する新車を2030年代半ばにEVやハイブリッド車(HV)など電動車にする目標を掲げ、「脱ガソリン車」の方向に向かっていることは間違いない。

 災害時における非常用電源としても期待されているEV車だが、バッテリーは寒さに弱いとされる。

 自動車ジャーナリストの佐藤篤司氏は「エンジンは熱とエネルギーを生み出すが、モーターの場合は消費するのみで、暖房をつけることで容量を大きく消費してしまう。EVは数日バッテリーが持つとされるが、立ち往生した場合、ガソリン車と違って外部からの充電は至難の業といえ、現状では対策できない」と指摘する。

 EV車「リーフ」を生産する日産自動車は「電欠しないよう、ナビで目的地到着時の推定バッテリー残量を表示している。もし、途中で充電する必要があれば、充電スポットの案内などの表示をしている」と回答した。その上で、万が一、バッテリーの残量が無くなった場合は、同社が展開するサービスによって、電欠時レスキューコールやホテル代を補償するなどといったエマージェンシーサポートが受けることができるという。

 前出の佐藤氏は、積雪が考えられる地域での走行にスタッドレスタイヤだけではなく、タイヤチェーンの備えを勧めた。またEV車の場合、冬のドライブでは、エアコンではなくシートやステアリングのヒーターを使用することで節電になるとアドバイスした。

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