【昭和のことば】“セックスシンボル”の面目躍如 シャネルの5番(昭和29年) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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“セックスシンボル”の面目躍如 シャネルの5番(昭和29年)

 この年、アメリカのセックスシンボルともいわれた女優のマリリン・モンローが、元大リーガーのジョー・ディマジオと結婚、同年2月、新婚旅行を兼ね夫婦同伴で来日した。

 記者団が押しかけ、彼女に「夜は何を着ておやすみですか?」と好奇の目を向けた。それに対するモンローの答えがこれ。「シャネルの5番よ」と、彼女のキャラクターピッタリの名セリフを吐いてほほ笑んだ。フランス・シャネル社の高級香水は、このインタビューとともに一躍大人気となった。

 この年の主な事件は、「皇居に約38万人が参賀。二重橋で将棋倒しが起こる」「池袋-御茶ノ水間、戦後最初の地下鉄が開通」「NHKテレビ、美容体操の放送開始」「犬養健法相、造船疑獄関連で自由党幹事長佐藤栄作逮捕阻止に指揮権発動。翌日辞職」「原水爆禁止署名運動全国協議会結成」「日本中央競馬会発足、第1回競馬開催」「台風15号暴風雨下の青函連絡船『洞爺丸』が座礁転覆」「空想科学特撮映画『ゴジラ』封切り」「吉田茂内閣総辞職、第1次鳩山一郎内閣成立」など。

 この年の映画は『七人の侍』『二十四の瞳』『ローマの休日』。シャープ兄弟と力道山・木村組のプロレスタッグマッチが蔵前国技館で行われ、人々は力道山の「空手チョップ」に熱狂した。

 「シャネルの5番」という香水だけをつけて寝る。つまり裸で寝るということ。セックスシンボルの面目躍如。そのあまりにもスターらしいパフォーマンスに多くの日本人は「先進国」を感じ憧れた。このことばと「シャネルNo.5」は、アメリカに追いつけ追い越せの時代、ずいぶんと長い間、人々に浸透していた。 =敬称略 (中丸謙一朗)

 

 〈昭和29(1954)年の流行歌〉 「ひばりのマドロスさん」(美空ひばり)「高原列車は行く」(岡本敦郎)「お富さん」(春日八郎)

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