【小池百合子 強く、そしてしなやかに】コロナ感染拡大阻止へ「命を守る」最優先の柱に 一日も早く「日本は大丈夫」と皆さんに安心していただける状況を - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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コロナ感染拡大阻止へ「命を守る」最優先の柱に 一日も早く「日本は大丈夫」と皆さんに安心していただける状況を

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府はこれまでの1都3県に7府県を加えた11都府県に、緊急事態宣言を再発令した。東京都では新規感染者の数字が高止まりしており、依然、厳しい状況が続いている。

 海外で感染拡大している変異種の国内感染者も相次いで確認されている。ここは、感染拡大を阻止するためにも、水際対策を強化することが大事だと考える。

 東京iCDC(東京感染症対策センター)では、変異種の発生状況を把握する新たな検討チームを発足させた。すでに東京都健康安全研究センターは国と連携し、遺伝子解析に着手している。

 医療体制の拡充も急務だ。新たに都立・都保健医療公社の広尾・荏原・豊島の計3病院を「重点医療機関」とした。民間病院の協力を得ながら、さらなる病床確保に取り組んでいく。宿泊療養施設も新たに1施設増やし、計11施設・約4500室を確保した。また、自宅療養されている方には、健康観察用の血中酸素飽和度測定器(パルスオキシメーター)、食料品やハンドブックをキットで届けるなどの支援を行っている。

 都民の方々には、医療現場の厳しさを理解してほしい。都としても「感染しないことが医療従事者らへの最大の協力になる」と繰り返し訴えていきたい。

 政府のコロナ感染症対策分科会が、感染対策の「急所」とした飲食店には、午後8時までの営業時間の短縮をお願いした。大企業・中小企業を問わず、1日当たり6万円の協力金を店舗単位で支給する。テイクアウトやデリバリーで工夫をこらす店舗への支援制度も用意している。

 通常国会が18日、召集された。特別措置法改正にもようやく手が付けられる。国会議員の方々には、ぜひ現場の苦労を踏まえた、実効性のある改正をお願いしたい。

 新型コロナ対策を担当する西村康稔経済再生相は、緊急事態宣言の解除基準として、「東京は、1日当たりの新規感染者数が500人に減るのが目安だ」と語ったが、それ以上に徹底して抑え込めるように努めたい。

 フランスの経済学者、ジャック・アタリ氏は著書『命の経済』で命を重視した経済システムへの転換を訴えている。この考えに私も賛同する。

 「命を守る」ことを最優先の柱に据える。これは「経済の命」を守ることにもつながる。

 今の脅威から目を背けず、コロナを必ず抑えるため、ユーチューバーの「フィッシャーズ」の協力も得て、若い人向けにメッセージを発信していただいている。

 東京五輪・パラリンピックについては、ホストシティーとして開催の準備を着々と行う方針に変わりはない。ワクチンの接種が段階的に始まるのが1つの光明だ。

 都では現在、厳しい温度管理も必要なく、1回の接種で生涯、効き目があるワクチン開発を急いでいる。「日本は大丈夫だ」と世界の皆さんに安心していただける状況を、一日も早くつくり上げたい。(東京都知事・小池百合子)

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