【日本の選択】間違いであってほしい驚愕報道 日本外交、中国のウイグル弾圧を「ジェノサイド」と認めず いかなる国家の人権弾圧も許さぬ姿勢を (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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【日本の選択】間違いであってほしい驚愕報道 日本外交、中国のウイグル弾圧を「ジェノサイド」と認めず いかなる国家の人権弾圧も許さぬ姿勢を (1/2ページ)

 文字通り驚愕(きょうがく)した。毎日新聞が26日午後、「政府、中国のウイグル弾圧を『ジェノサイドとは認めず』米国務省認定と相違」とネットに流した報道である。ジェノサイドとは、国際法上の犯罪となる「民族大量虐殺」のことだ。

 自民党外交部会で同日、外務省の担当者が、中国の新疆ウイグル自治区における行動は「日本政府としては『ジェノサイド』と認めていない」との認識を示したという。

 マイク・ポンペオ前国務長官は退任前の19日、中国の行動を「ジェノサイド」と厳しく非難し、次期国務長官に指名されていたアントニー・ブリンケン元国務副長官も同日の上院外交委員会で、「同意する」と明言した。

 日本外務省は、これを否定してみせたわけである。

 ここで私が批判するのは、米国との意見の不一致があったということではない。同盟国であるとはいえ、すべての見解を米国と同じくする必要などない。だが、この外務省担当者の説明は、日本が文明国であるか、否かを問われかねないような説明だ。

 「ジェノサイド」とは、20世紀に造られた単語である。この言葉の創作と普及に人生をささげたといっていいのが、ラファエル・レムキン博士だ。ポーランド出身のユダヤ人であるレムキン博士は、第一次世界大戦時のトルコ政府によるアルメニア人虐殺を知る。彼らが何か罪を犯したわけではない。アルメニア人であるという理由で虐殺の対象となったのだ。多くの無辜の(罪のない)民が殺されたにもかかわらず、トルコ政府を裁く法的な根拠がなかった。

 一国民が一人の人間を殺せば殺人罪に問われる。だが、国家が一民族を対象として大量虐殺に手を染めても罪に問われることはない。

 こうした不条理を許すべきではないと考えたレムキン博士は、一集団を対象とする虐殺を「ジェノサイド」と命名し、こうした行為は国際的に非難し、制裁を加えられるべきだと説いたのだ。

 レムキン博士の主張もむなしく、第二次世界大戦時にはナチス・ドイツによるユダヤ人に対するジェノサイドが行われた。空前の規模の虐殺であり、世界の人々はこの事実に凍り付いた。二度と「ジェノサイド」を許してはならぬとの思いから、戦後、ジェノサイド条約が締結される。

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