【小池百合子 強く、そしてしなやかに】多様性と調和の東京五輪、世界へ発信 コロナ対策も万全にして素晴らしい大会に - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

多様性と調和の東京五輪、世界へ発信 コロナ対策も万全にして素晴らしい大会に

 東京の新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向にあるが、医療体制は依然、逼迫(ひっぱく)した状況が続いている。ここで取り組みの手が緩むと、また元に戻ってしまう。これまでの皆様のご努力が水泡に帰してしまうようなことには絶対にしたくない。

 やはり「人の流れ」を抑え込むことが最大の対策だ。「新規感染者数を前週の7日間平均の7割に抑える」、「出勤者数の7割削減」をお願いしている。この一環で、千葉、神奈川、埼玉の3県と協力し、緊急事態宣言下の3月7日までを「テレワーク集中実施期間」としている。

 都の調査では、1月までに都内の企業で過去最高の63・5%がテレワークを導入している。

 これに、半日時間単位のテレワークとローテーション勤務をうまく組み合わせた「テレハーフ」についても、積極的に導入を呼びかけている。

 世界の状況と比べると、不要不急の外出自粛での「自粛疲れ」や「コロナ慣れ」とは言っていられない。引き続き、ご協力をいただきたい。

 コロナ対策の「ゲームチェンジャー」は、円滑なワクチン接種だ。

 都では今月初め、都医師会や区市町村などと「ワクチンチーム」を立ち上げた。ワクチン接種会場の確保や「3密」(密集、密閉、密接)を作らない接種会場の設営・運営などのノウハウを共有し合える仕組みの構築を急いでいる。

 一方、先日の地震にはヒヤリとした。東日本大震災(2011年3月11日)から丸10年が迫るなか、福島県沖で最大震度6強、マグニチュード(M)7・3の大きな地震が発生した。まずは被災された方々へのお見舞いを申し上げたい。

 東京は、将来の首都直下地震への備えが急務だが、このコロナ禍で起きたらどうするのか。避難所のあり方など、再確認する必要性を痛感した。

 都では、災害時に陣頭指揮を執る「危機管理監」に陸上自衛隊の元幹部を起用し、複合災害による「最悪のパターン」も想定した準備を進めている。すでに課題点などの整理はできている。

 今後は万一のとき、パニックにならないよう、都民と連携しながら、詳細にいたるまでの方策も練り上げる。

 東京2020大会の開催まで半年を切るなか、大会組織委員会の森喜朗会長が先週、辞任を表明した。森会長には、これまでのご労苦に心から敬意を表したい。

 後任には橋本聖子氏が就任された。橋本会長はアスリートとしての経験に加え、五輪相としても尽力されてきた。

 都は今後も、組織委員会や国、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)などと連携し、安心・安全な東京大会を目指し、粛々と準備を進めていく。

 世界がいま、日本に注目している。「多様性と調和」の精神は、オリンピック憲章に基づくコンセプトでもある。これをもとに、コロナ対策も万全にし、素晴らしい東京大会にしたい。

 大会のボランティアの辞退が相次いだが、ぜひ、また戻ってこられることを願いたい。

 主催都市のトップとして、世界への発信もより一層、行っていきたい。(東京都知事・小池百合子)

関連ニュース

アクセスランキング

×