大迷惑な上から目線の「クソDM」 相手側が「アドバイスください」と言わない限りは送らない方がよい くどうまおり 幸せおじさん製造所
少々、品のない言い方で恐縮ですが、ツイッターやフェイスブックなどのSNS上で相互フォロー関係でもない人から来る上から目線のアドバイス、セクハラ、暴言などのメッセージを「クソDM(=ダイレクト・メッセージ)」と言います。
中高年男性にもSNSが浸透する中で、クソDMに悩まされる女性が多くいるのです。私にもなぜか、仕事上の出来事や生活に関して「もっとこうした方がいい」など不要なアドバイスをいただきます。さらには、求めてもいないのに性的な誘い文句で「会いませんか?」と言われることもあります。中には「SEXしたい」というストレートなメッセージまで。
仄(ほの)かな期待を込めて誘っているのかもしれませんし、「注意してあげた」「アドバイスをしてあげた」と思っているのかもしれません。当の本人からすれば大したことのないことかもしれませんが、「上から目線」で送られたこちらは大迷惑です。
ご自分の人生経験から、良かれと思って失敗談や武勇伝をからめて送ってくる方もいますが、相手側が「アドバイスください」と言わない限りは送らない方がよいです。面識もない何者かも知らない方から言われるのは不快でしかありません。求めていないときに言われても、アドバイスは自分の頭にすっと入ってきません。
今やSNS上で有名芸能人にも直接メッセージが送れるようになり、つい世の中の人が身近に感じられ、距離感がわからなくなっている人もいます。しかし、当然ながらネットであっても、面識がなければ距離がしっかりとあるのです。
それでもどうしても相手のためを思って伝えたいときは、「いきなりこのようなことを言うのは失礼かもしれませんが…」と、前置きするだけでだいぶ印象は変わると思います。
コロナ禍でスマホやパソコンに向かう時間も増えていると思いますが、「心のソーシャル・ディスタンス」もしっかり取らないと、女性に嫌われますよ。
■くどうまおり 津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。