【Yes!高須のこれはNo!だぜ】米国がミャンマー軍に制裁、日本企業は痛手の可能性 中国は静観…軍との関係築きたい思惑も - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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米国がミャンマー軍に制裁、日本企業は痛手の可能性 中国は静観…軍との関係築きたい思惑も

 ミャンマーで軍によるクーデターが起きて混乱が続いている。市民らはデモによる抗議活動を展開しているが、軍は各地に部隊を派遣して、インターネットも遮断するなど統制を強めている。

 政権を担っていたアウン・サン・スー・チーさんは拘束されてしまった。複雑な歴史的背景を持ち宗教対立や紛争が長く続いてきたミャンマーで、スー・チーさんは民主化の象徴だった。それまでの軍事政権からの脱却を目指して民主化を進めていたわけだけど、また元の時代に引き戻されてしまったわけだ。

 アメリカのジョー・バイデン大統領は、クーデターが発生した当初から強く非難していた。彼らはスー・チーさん側に味方しているわけだね。さらにここにきて、主導した軍の幹部などに制裁を科すとしている。

 ただ、アメリカの制裁は日本にとってマイナスの影響を及ぼす可能性がある。民主化で外国資本を受け入れてきたミャンマーは、日本にとっても新たなビジネスパートナーだからね。

 日本企業はミャンマーを中国に代わるアジアの生産拠点にしたいと進出して、現地からも歓迎されていた。それがアメリカの制裁によって日本企業の活動も制限されれば、これまでの投資が無駄になって大きなダメージを被るかもしれないよ。

 一方、中国は静観の構えだ。アジアにおける影響力を失わないために、アメリカの介入は嫌がっているようだけどね。「自分たちは中立ですよ」とアピールしつつ、軍との関係を築きたいという思惑もあるんじゃないかな。昔は世界各地で軍事クーデターが起こるたびにアメリカのCIA(中央情報局)の陰がついていたものだけど、今は中国の動きが注目されるというのも面白いね。新たな米中対立が起きたりするのかな。

 民主化のリーダーだったスー・チーさんたちでも国内で起きていたイスラム教徒少数民族ロヒンギャの迫害問題を解決できなかった。少数民族の問題は世界中のどこでも抱えているんだけど、スー・チーさんはノーベル平和賞を受賞しただけに期待する声が多かったはず。解決できずに「消極的だ」と批判されて、インターネット上ではノーベル平和賞の取り消しを求める請願運動まで起きていたよね。

 これからアメリカがどれくらい介入するのかは分からないけど、「先住民やメキシコから土地を奪って発展してきたアメリカが威張るな」という反発は出てくるだろう。バイデンさんのリーダーシップにもあまり期待できないしね。

 ■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。「大炎上」(扶桑社新書)、「全身美容外科医」(講談社+α新書)など著書多数。

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