【昭和のことば】元神奈川県知事・長洲一二のことば 「地方の時代」(昭和53年) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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元神奈川県知事・長洲一二のことば 「地方の時代」(昭和53年)

 元神奈川県知事、長洲一二のことばである。1975年から知事在任20年。卒業証書、賞状の類はほとんどこの人、神奈川県出身の私はずいぶんと長い間世話になったような気がしている。

 国がコントロールする中央集権主義に対する地域主義のスローガンを「地方の時代」という造語で盛り上げた。「国対地方」論争はその後も何度も起こってくるが、この時代のそれは生活者の視点に基づいた本当の地域主義ではなく、国から自治の権限を勝ち取ろうという地域幹部の政治的な意味合いが強かったといわれている。

 この年の主な事件は、「三里塚・芝山成田空港反対同盟と機動隊との攻防。10人が管制塔に乱入占拠」「後楽園球場で、キャンディーズさよならコンサート」「植村直己、世界初の犬ぞり単独行で北極点に到達」「宮城県沖地震(M7・5)、死者28人」「日中平和友好条約、北京人民大会堂で調印。トウ小平中国副首相ら批准書交換のため来日」「八重洲ブックセンター開店」「大平正芳内閣成立」など。

 この年の映画は『サード』『キタキツネ物語』。プロ野球の西武ライオンズが誕生。サラ金被害の深刻化が問題視され、一方でチャリティー番組「24時間テレビ・愛は地球を救う」(日本テレビ系)が、この年に初めて放映された。

 80年代、90年代、並み居る首長たちの「地方の時代」への闘いの歴史があったが、ここ10年以上、東京の都市沸騰と地方の衰退という流れは止まることがなかった。このコロナ禍で様相が変わってきた。地方自治のキメの細かい「ニューノーマル」が改めて試されている。 =敬称略 (中丸謙一朗)

 

 〈昭和53(1978)年の流行歌〉 「青葉城恋唄」(さとう宗幸)「UFO」(ピンク・レディー)「ガンダーラ」(ゴダイゴ)

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