【昭和のことば】「スター誕生!」で生まれた萩本欽一の代表的なギャグ 「バンザーイ、なしよ」(昭和46年) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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「スター誕生!」で生まれた萩本欽一の代表的なギャグ 「バンザーイ、なしよ」(昭和46年)

 芸能界の“ナベプロ独占支配状態”に対抗するために、堀威夫(ホリプロ創業者)が仕掛けたスター発掘番組『スター誕生!』(日本テレビ系)がこの年、放映をスタートさせた。略称は「スタ誕」。森昌子、桜田淳子、山口百恵、石野真子など、後のスターを数多く輩出した。

 番組は12年余り続いたが、初期の司会は「欽ちゃん」こと萩本欽一。コント55号で人気絶頂期だが、番組司会は初挑戦だった。合格者が発表されるとバンザイで祝す番組エンディングであったが、全員失格の場合のセリフ「バンザーイ、なしよ」が、萩本の代表的なギャグの1つとなった。

 この年の主な事件は、「第一勧業銀行発足、預金高全国一位へ」「天皇・皇后両陛下、初めての広島原爆慰霊碑参拝」「大相撲、横綱大鵬が引退」「連続女性誘拐殺人事件容疑者・大久保清逮捕」「雑誌『ノンノ』創刊、アンノン族の語が生まれる」「沖縄返還協定調印」「環境庁発足」「全日空機、雫石上空で自衛隊機と衝突」「1ドル=308円の新レート実施」「新宿の派出所裏でクリスマスツリーに仕掛けた爆弾が爆発」「警視庁、極左暴力取締本部発足」など。

 本は大岡昇平『レイテ戦記』、高野悦子『二十歳の原点』。テレビは『仮面ライダー』も人気。巷では、中山律子ら女子プロボーラーが空前のブームとなっていた。

 従来の「雲の上の存在」と違い、つい昨日まで自分たちと同じ「夢見る一般人」が、スターになっていく過程をお茶の間の視聴者が一緒に楽しめる、そんな番組だった。閉鎖的だった芸能界が開かれ、加速度的に進化していた。 =敬称略

(中丸謙一朗)

 〈昭和46(1971)年の流行歌〉 「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)「わたしの城下町」(小柳ルミ子)「出発(たびだち)の歌」(上條恒彦と六文銭)

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