【昭和のことば】コント役者・レオナルド熊のセリフ 「いかにも一般大衆が」(昭和58年) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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コント役者・レオナルド熊のセリフ 「いかにも一般大衆が」(昭和58年)

 コント役者、レオナルド熊のセリフである。この年のサントリービール「生樽」のテレビCMで、新製品に向かいとぼけた表情で、「いかにも一般大衆がよろこびそうなアイデアですな、こりゃ」(コピー、川崎徹)とやった。レオナルド熊は「若手中心」漫才ブームにおける「異色年輩」芸人だったが、このCMで広く知られるようになった。

 現在、渋みのある俳優として活躍している石倉三郎は、元相方。コンビ仲の悪さは有名で、「クセがすごい」レオナルド熊は、人気の一方、酒癖の悪さや金銭問題など、何かと世間を騒がせた。1994年、病気により早世した。

 この年の主な事件は、「中川一郎自民党代議士、急死」「横浜市浮浪者連続殺傷事件で、中学生を含む10人逮捕」「中国自動車道全通」「東京ディズニーランド開園」「戸塚ヨットスクール校長、傷害致死容疑で逮捕」「死刑囚再審の免田事件で初の無罪判決」「銀行などの金融機関、第2土曜日休日制実施」「大韓航空機、ソ連空軍機に撃墜され269人全員死亡」「東京地裁、ロッキード事件判決公判で田中角栄に懲役4年の実刑判決」「静岡県掛川市のレクリエーション施設『つま恋』でプロパンガス大爆発」など。

 この年の映画は『戦場のメリークリスマス』(大島渚監督)、『家族ゲーム』(森田芳光監督)。テレビでは『金曜日の妻たちへ』『ふぞろいの林檎たち』が放映された。

 宣伝する商品を絶賛するのではなく、シニカルに批評してみせる。登場キャラクターもコピーも「クセがすごい」CMだった。クセは時代を引っ張る力強い個性、そんな勢いのある時代だった。=敬称略(中丸謙一朗)

 

 〈昭和58(1983)年の流行歌〉 「矢切の渡し」(細川たかし)「めだかの兄妹」(わらべ)「さざんかの宿」(大川栄策)

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