【昭和のことば】男性度(M)女性度(W)を示すぐらいの意味 M+W(昭和30年) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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男性度(M)女性度(W)を示すぐらいの意味 M+W(昭和30年)

 男性度(M)女性度(W)を示すぐらいの意味である。聞き慣れない表現なのかもしれない。強いて言えば、手塚治虫の漫画『MW(ムウ)』が、物語の背景に性の倒錯を描いたのが印象に残る。

 このことばは、映画『青春怪談』(獅子文六原作、日活版、新東宝版の2作が同時に公開された)から広まった。従来の男性像、女性像に対する見方が変わり、社会的に性差に対するこだわりが少なくなってきたことを反映し、男女とはM度とW度の交わり具合による相対的な差でしかないという「理屈」として用いられた。

 この年の主な事件は、「トヨタ自動車工業、トヨペット・クラウン発表」「日本生産性本部設立」「第2次鳩山一郎内閣成立」「都下砂川町で立川基地拡張反対総決起大会開催、砂川闘争始まる」「国鉄宇高連絡船『紫雲丸』、貨物船と衝突(死者168人)」「トニー谷の長男が誘拐される」「森永粉ミルクにヒ素含有発見(森永ヒ素ミルク事件)」「自由・民主両党合同で自由民主党(自民党)結成(保守合同)。第3次鳩山内閣成立」「原子力基本法・原子力委員会設置法各公布」など。

 石原慎太郎が『太陽の季節』を発表。全国の電話加入者数200万台、テレビ受信契約10万台各突破。新たな娯楽の時代がやってきた。

 性差に関する議論はどんどん進化している。社会的には完全なる平等を目指し(なかなか実現には至らないが)、「医学的な差異」さえもその曖昧さを認めつつあるかのようだ。

=敬称略

(中丸謙一朗)

 〈昭和30(1955)年の流行歌〉 「この世の花」(島倉千代子)「月がとっても青いから」(菅原都々子)「ガード下の靴みがき」(宮城まり子)

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