変異株第4波…若年、中年層の重症化や死亡“急増” 識者「高齢者にさらに広がる前兆」 東京・大阪で新規感染者1000人超え - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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変異株第4波…若年、中年層の重症化や死亡“急増” 識者「高齢者にさらに広がる前兆」 東京・大阪で新規感染者1000人超え

 新型コロナウイルスの新規感染者は大阪府に加え、東京都も1000人を突破した。心配なのは高齢者だけでなく基礎疾患のない若年層が重症化したり、中年層が死亡したりする例が増えていることだ。感染力の強い変異株の影響を指摘する専門家もいる。

 大阪では29日、1172人が感染し、40代~100歳以上の男女44人が死亡。新たに20代の男性1人を含む36人が重症となった。

 府内のコロナ死者に占める50代以下の割合は、昨年10月から今年2月の第3波では1・9%だったが、3月以降の第4波では8・0%と約4倍に急増している。

 東京では29日の新規感染者が1027人と約3カ月ぶりの水準に。20代の282人が最も多く、30代が197人、40代と50代も100人台だった。9人の死亡も確認され、うち50代と60代の女性1人ずつが変異株によるものだった。

 都の集計では、2回目の緊急事態宣言が発令された1月7日時点の重症者は全て40代以上だったが、今月25日時点では20代の重症者が1人、30代が4人いる。

 基礎疾患のない若年層の重症者が増えている理由について東北大災害科学国際研究所の児玉栄一教授(災害感染症学)は「感染者数が増えたことが一因ではないか。従来株でも基礎疾患のない若年層が重症化することもある。また、重症者医療が逼迫(ひっぱく)しているため、従来なら症状を抑えられていた中等症患者が重症化している可能性もある」との見方を示す。

 急速に広がる変異株も関係しているのか。

 長崎大熱帯医学研究所の有吉紅也教授(臨床感染症学)は「変異株により体内でのウイルス量が増えやすくなることで、若年層が重症化しやすくなっても不思議ではない。既往症の自覚がなくても隠れ糖尿病や肥満などのリスク要因を持っていることもある」と語る。

 以前から重症化リスクの高い高齢者にとっては一層の警戒が必要だ。

 有吉氏は「若年層も重症化するほど感染が増え始めているということは、高齢者にさらに広がる前兆と推測できる」との見解を示した。

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