【昭和のことば】今使ったら「炎上」の可能性大 厚かましく傍若無人な中年女性を称する「オバタリアン」(昭和63年) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

今使ったら「炎上」の可能性大 厚かましく傍若無人な中年女性を称する「オバタリアン」(昭和63年)

 今こんなことばをうっかり使ったら、炎上の確率大である。厚かましく傍若無人な中年女性を称することばだ。当時の社会党党首「おたかさん」こと土井たか子が(逆説的に)愛用していたので、この稿への登場はお許し願おう。

 この年スタートした同名の漫画(堀田かつひこ作)が起源である。1989年(昭和64年~平成元年)の流行語大賞に選ばれている。女性らしくない「お行儀の悪さ」への揶揄(やゆ)もあったが、それだけ女性の勢いがあった、それを男性が恐れ始めていたという時代背景があった。

 この年の主な事件は、「東京・六本木のディスコ『トゥーリア』店内で重量2トンの照明が落下、死者3人」「ファミコン用ソフト『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(ドラクエIII)が発売」「青函トンネル開通」「東京ドームが完成」「中国で起きた上海列車事故で、修学旅行中の高知学芸高校の生徒と教師27人が死亡」「江副浩正会長がリクルート事件の責任で辞任」「遊漁船『第一富士丸』と海上自衛隊の潜水艦『なだしお』が衝突、死者30人」「ソウル五輪開催」「『週刊少年ジャンプ』が発行部数500万部を突破」「竹下登改造内閣発足」など。

 この年の映画は『ラストエンペラー』『となりのトトロ』。本は吉本ばなな『キッチン』、村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』。朝シャンが流行し、ワンレンボディコンの流行が始まった。

 ちなみに「オバタリアン」は85年に公開された映画『バタリアン(邦題)』のもじりだ。原題はゾンビ映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のパロディ。ことば遊びの無限連鎖だ。 =敬称略(中丸謙一朗)

 〈昭和63(1988)年の流行歌〉 「パラダイス銀河」(光GENJI)「乾杯」(長渕剛)「MUGO・ん…色っぽい」(工藤静香)

アクセスランキング

×