【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】ダイヤが埋め込まれている町、その量は推定7万2000トン 人気漫画「進撃の巨人」のモデルにも (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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ダイヤが埋め込まれている町、その量は推定7万2000トン 人気漫画「進撃の巨人」のモデルにも (1/2ページ)

 人気漫画『進撃の巨人』のモデルになったとされる街、ドイツ南部のネルトリンゲンはダイヤモンドが埋め込まれた都市だ。

 近年に初めて分かったことは、ネルトリンゲンの建物にはダイヤモンドが何百万個と埋め込まれていることだ。ダイヤモンドの量は推定7万2000トンにも及んでいる。

 ドイツの多くの都市は第二次世界大戦で米英の空爆で破壊された。ネルトリンゲンも戦争終結の直前に空爆を受けて犠牲者33人が出たが、奇跡的に歴史的な旧市街の建物はほとんど無傷で残った。人口は約2万人。中世の面影を残す旧市街は観光客を集め、いまは7万人もの宿泊客がある。

 ここには約1500万年前に小惑星が衝突したクレーターがある。衝突のときには60GPa(ギガパスカル)もの高い圧力でダイヤモンドが作られた。小惑星が地球に衝突したときの衝撃で巨大な圧力が生じて片麻岩(へんまがん)からダイヤモンドが作られた。片麻岩はグラファイトを含んだ変成岩の一種だ。

 岩石学的には、この衝突によって、「スエバイト」が生まれる。スエバイトは隕石(いんせき)の衝突で生成される角礫岩(かくれきがん)で、ダイヤモンドのほかガラスや水晶などの破片が含まれている。

 ダイヤモンドは小惑星の衝突だけではなく、地球のいくつかの場所にも見つかるが、これらは地球内部から来た。プレートより深いマントルで高い温度と高圧で作られ、大昔に捕獲(ほかく)岩として来たものだ。

 ところで、壁や家などの建造物を作るのには、世界のどこでも手近にある材料を使う。ここでは、それがダイヤモンドを含んだスエバイトだった。

 たとえば、尖塔(せんとう)がそびえたつ中世様式の聖ゲオルグ教会は、5000カラットのダイヤモンドを含むスエバイトでできている。このほか城壁も家も、ダイヤモンドを含んでいる。

 もちろん、5000カラットといっても、ひとつが5000カラットのダイヤモンドではない。ここの岩石に封じ込められているダイヤモンドは最大でも0・3ミリメートルと小さくて、商業的な価値はほとんどない。

 ダイヤモンドとして流通しているのは0・1カラットで直径は約3・0ミリメートル、0・2カラットで約3・7ミリメートルだから、それよりもずっと小さい。1カラットは0・2グラムだ。

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