台湾有事想定の日米共同訓練 中国共産党100年、習主席「侵攻宣言」か 「これまでにない最終的な詰めに近い訓練」世良氏 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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台湾有事想定の日米共同訓練 中国共産党100年、習主席「侵攻宣言」か 「これまでにない最終的な詰めに近い訓練」世良氏

 習近平国家主席は1日、中国共産党創建100年の祝賀大会で、「台湾侵攻宣言」ともいえる好戦的な演説を披露した。「台湾有事」は「日本有事」であり、民主主義陣営の脅威といえる。陸上自衛隊と米陸軍は同日、鹿児島県・奄美大島で日米共同訓練を実施した。英紙は、自衛隊と米軍が東・南シナ海で「台湾有事」を想定した共同訓練を実施していると報じた。最高機密扱いの机上訓練も含むという。

 「中国に強い懸念を抱いている」「強固な日米同盟を内外に示す良い機会となった。共同対処の実効性が上がっていると実感した」

 吉田圭秀陸上幕僚長は1日、奄美大島での会見でこう語った。

 在日米陸軍のジョエル・バウル司令官も「この地域は敵対勢力と非常に緊迫した状況だ。有事の防衛能力を示すことが重要だ」と、中国を念頭に牽制(けんせい)姿勢を示した。

 奄美駐屯地では同日午後、陸自の03式地対空ミサイル(中SAM)と、沖縄・嘉手納基地が拠点の米陸軍の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の部隊がシミュレーターを使って、敵の航空機やミサイルを迎撃する手順を確認した。

 陸自と米陸軍の定期訓練「オリエント・シールド(東洋の盾)」の一環で、日米ミサイル部隊の共同運用能力をアピールした形だ。米軍は、中国の海洋進出に対抗して、南西諸島から台湾、フィリピンにかけての「第1列島線」にミサイル配備を強化する方針。

 これとは別に、「日米同盟の結束」が伝えられた。

 英紙フィナンシャル・タイムズは6月30日、中国が台湾への軍事的圧力を強めるなか、自衛隊と米軍が東シナ海や南シナ海で「台湾有事」を想定した共同訓練を実施していると報じた。公表済みの共同訓練に台湾有事のシナリオが盛り込まれている可能性がある。最高機密扱いの机上訓練も含むという。複数の関係者の話として伝えた。

 この記事に対し、中国外務省の汪文斌報道官は1日の記者会見で、「いかなる外からの圧力も、中国政府と人民が国家の主権と完全な領土を守る断固とした決心を揺るがすことはできない」と反発した。

 一連の訓練をどうみるか。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「これまでにないほど、訓練のステージが上がっている。『台湾有事』を見据えた最終的な詰めに近い訓練だろう。具体的には『中国の第一撃をどう防ぐか』『防げなかった場合、どう反撃するか』など、さまざまパターンを想定していると推測できる。陸幕長と在日米陸軍司令官の現地入りも異例で、中国共産党創建100年への毅然(きぜん)としたメッセージであり、いかに重要な訓練であるかを物語っている。今後は、英国軍やフランス軍なども交えた訓練も想定される。中国の出方次第で、さらに緊張感が高まる可能性がある」と語った。

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