真実伝えない沖縄県政とメディアは「事後共犯」か 中国船、尖閣侵入140日連続 仲新城誠氏が緊急寄稿 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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真実伝えない沖縄県政とメディアは「事後共犯」か 中国船、尖閣侵入140日連続 仲新城誠氏が緊急寄稿

 沖縄県・尖閣諸島の危機が高まっている。共産党創建100年を前日祝った中国は2日も、尖閣周辺の接続水域に海警局船4隻を侵入させた。海上保安庁の巡視船が確認した。これで140日連続となり、2012年9月の尖閣国有化以降で最長日数を更新した。「尖閣の真実」を伝えることに消極的な沖縄県政やメディアは「事後共犯」なのか。沖縄の日刊紙「八重山日報」編集主幹、仲新城誠氏が緊急寄稿した。

 6月23日は沖縄戦犠牲者に鎮魂の祈りを捧げる「慰霊の日」であり、沖縄の官公庁や学校は休日となる。だが、尖閣周辺海域ではこの日も、中国海警局船が領海に侵入し、出漁した地元漁船の操業を妨害した。

 県民から見れば不愉快極まりない蛮行だ。中国が「平和」や「人権」という人類普遍の価値を一顧だにしない最悪の国であることを、象徴的に示す出来事でもある。

 沖縄では米軍基地問題で日米両政府への風当たりが強く、県政もメディアも中国には融和的な雰囲気が強い。だが、「慰霊の日」の領海侵入という事実だけで、もうこの国に友好的な意図を期待するのは無理だということがよく分かる。

 尖閣諸島の侵奪を目指す中国海警局船は、その後も周辺海域で執拗(しつよう)に航行を続け、連続航行日数の記録を日々更新中だ。地元漁船への接近や追跡といった威嚇も後を絶たない。巡視船に警護されて石垣島に戻った漁業者は「海保がいないと、恐くて尖閣周辺には行けない」と語った。

 残念ながら今や、尖閣周辺の「中国化」が進みつつあり、よほど覚悟のある漁業者しか、この海域に出漁できないのが実態だ。

 「尖閣の真実」を県民に知らせることに消極的な沖縄の主要メディアや県政も、私からは「事後共犯」のようなものに見える。

 中国船の領海侵入や連続航行も含め、尖閣問題は県内ではまともに報道されていない。米軍基地撤去を求める世論を盛り上げたい沖縄主要メディアは、尖閣問題を意図的に矮小(わいしょう)化しているのだ。

 現在開会中の県議会で、石垣市選出の自民党県議が玉城デニー知事に対し、尖閣や台湾問題で中国に強いメッセージを発するよう迫った。だが、玉城知事は「平和構築のため検討したい」と述べただけだった。

 現に県内の漁業者が不自由を強いられ、地元が抗議の声を発するよう求めているのに、玉城知事は今から何を検討しようというのか、理解不能である。

 私が記者になった二十数年前は、中国の脅威など現実的ではなく、沖縄では「尖閣」と口にするだけで右翼扱いされた。

 時代は流れ、今や石垣島は「国防の最前線」に立たされている。ところが、沖縄本島の言論界や政界では、いまだに20年前と同じ空気が漂っているようだ。ガラパゴス諸島のように、国際社会の現実から取り残されている。

 ■仲新城誠(なかしんじょう・まこと) 1973年、沖縄県石垣市生まれ。琉球大学卒業後、99年に地方紙「八重山日報社」に入社。2010年、同社編集長に就任。現在、同社編集主幹。同県のメディアが、イデオロギー色の強い報道を続けるなか、現場主義の中立的な取材・報道を心がけている。著書に『「軍神」を忘れた沖縄』(閣文社)、『翁長知事と沖縄メディア 「反日・親中」タッグの暴走』(産経新聞出版)、『偏向の沖縄で「第三の新聞」を発行する』(同)など。

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