【松井一郎 維新伝心】五輪「無観客」に異議あり 木下都議は即刻、議員辞職を 事件直後に公表しなかった警視庁にも疑問 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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五輪「無観客」に異議あり 木下都議は即刻、議員辞職を 事件直後に公表しなかった警視庁にも疑問

 東京都に4度目の新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令された。東京中心に新規感染者が増えているのは、インドから広まった変異株「デルタ株」の影響もあるが、都民の方々の心に「緊急」という言葉が響かなくなっていることも大きいと思う。長期間の制約ある生活に耐えきれなくなっているのだろう。

 宣言発令方針を受けて、来週23日に開会式を迎える東京五輪は大半の会場で「無観客」開催となった。これは、選手のモチベーションや、国民の盛り上がりを考えても極めて残念だ。

 五輪を政治利用しようとする一部勢力のプロパガンダに対し、東京都や政府、組織委員会などが打ち返すことが出来なかったのではないか。プロ野球やサッカーでは観客を入れて試合を開催しているのだから、「有観客」対応は可能だったはずだ。

 今年秋ごろには衆院選がある。選挙をやる側としては、プロパガンダに煽られたとしても、世論の批判を恐れたのかもしれない。

 選挙といえば、東京都議会議員選挙が4日に投開票された。

 わが日本維新の会は13人の候補者を擁立したが、獲得議席は改選前と同数の1議席と、厳しかった。ただ、大田区選挙区で2位当選を果たすなど、党の基盤が築かれつつあるのを感じた。

 菅義偉首相(総裁)の自民党は、前回選の大敗から第1党を奪還したが、33議席と伸び悩み、公明党と合わせて目標の過半数には届かなかった。事前に「自民党は勝てる」と報じられたことで、逆バネが働いた可能性がある。

 小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」は「苦戦」が伝えられていたが31議席を獲得し、自民党と拮抗(きっこう)した。小池氏が入院したことで、同情票が集まったのかもしれない。

 こうしたなか、選挙期間中に無免許運転(免許停止中)で人身事故を起こしていた木下富美子都議(板橋区選挙区)が、都民ファーストの会を除名となった。この件は極めて不可解と言わざるを得ない。

 まず、「無免許運転」で「人身事故」を起こす人物に都議の資格はない。小池氏は辞職勧告されたようだが、即刻、自ら議員辞職すべきである。投開票から1週間以上過ぎても辞めないところを見ると、4年間で約8000万円もの報酬を手にできる身分にしがみ付いていると批判されても仕方がない。

 木下氏を公認した都民ファーストの会には責任がある。今後、都議会が開かれるたびに、同党自ら、木下氏への議員辞職勧告案を提出して採決し、姿勢を示すべきだ。

 事故直後に公表しなかった警視庁も疑問だ。「有権者の重要な判断材料を奪った」と批判されているが、当然の指摘だ。一般人より高い倫理観が求められる公人が、「無免許運転」で「人身事故」を起こした場合、公表は常識ではないか。

 「知事与党に忖度(そんたく)したのではないか」という指摘があるようだが、そんなことはないと信じたい。検察や警察は自民党国会議員にも切り込んだのだから、今後、適正な対応をするだろう。見守りたい。 (日本維新の会代表、大阪市長・松井一郎)

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