【豪雨、土石流…災害時のリスクマネジメント】出張で鉄道が大幅遅延した場合 2時間以上遅れた場合は特急・急行料金が「全額返金」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

【豪雨、土石流…災害時のリスクマネジメント】出張で鉄道が大幅遅延した場合 2時間以上遅れた場合は特急・急行料金が「全額返金」

 静岡県熱海市の災害では今なお行方不明者の捜索が続いている。昨年の九州を中心とした西日本豪雨も記憶に新しい。大雨や土砂による災害がよく起きるようになった日本列島。リスクに応じた保険などの備えはどうすればいいのか。また、出張などで遭遇したときはどう対処するべきか。まず、筆者の経験から書き進めたい。

 熱海で土石流が発生した7月3日、私は名古屋で午後5時に用事があり、天候不良に備えて、朝、新幹線で東京から名古屋へ向かう予定だった。ところが午前9時半頃に東京駅に到着したら、東海道新幹線はすでに7時頃から大雨のため運転見合わせ。いつ運転再開するかは未定ということだった。

 いつ運転再開するかはわからないが、再開を待つしかないと思い、運転再開したらいちばん早く名古屋に到着する新幹線、のぞみ9号の指定席特急券を購入した。ちなみにのぞみ9号は、本来7時9分東京駅発で8時45分名古屋到着予定だった。10時に運転再開と表示されたが、再開予定時刻は、次々に変更され、しばらくすると、10時45分に運転再開予定とアナウンスがあった。

 のぞみ9号は11時1分に、東京駅を出発し、徐行運転していたが、新横浜ではしばらく停車していた。本来なら1時間36分で名古屋に到着する予定のぞみ9号が、名古屋駅に到着したのは午後1時30分で、2時間29分かかった。

 JRでは、新幹線を含む特急列車や急行列車が、到着時刻より2時間以上遅れた場合は、特急・急行料金が全額返金される。この場合でも、乗車券(運賃)については返金はない。

 私の場合は、東京-名古屋間は、のぞみで1時間36分かかるところを2時間29分かかって到着したので、53分しか時間は多くかかっていない。だが、私が買った指定席券は、のぞみ9号のもので、名古屋の到着予定は8時45分だったので、午後1時30分の到着では、4時間45分の遅れ。このため、特急券払いもどしの対象となった。

 私の場合、乗車券と特急券が1枚になっているきっぷで、通常なら到着駅の自動改札に入れると回収されるが、特急料金の払い戻し対象になっているため、きっぷが出てきた。

 遅延で特急券の払いもどしをする場合は、払いもどし証明が必要だが、新幹線の自動改札機の場合は、きっぷを改札機に入れると、きっぷに証明される。自由席特急券の場合は、きっぷに到着時刻の情報がないため、駅係員のいる改札を通り、払いもどし証明をしてもらっておこう。そして、最後に下車する在来線駅では、駅係員のいる改札を通り、払いもどしのために、きっぷはもらっておく。在来線のみの場合は、駅係員に払いもどし証明をしてもらおう。

 「EX-ICサービス」や「プラスEXサービス」を利用した場合は、新幹線ICカードを新幹線自動改札機にタッチして通れば、自動的に払いもどしされる。

 払い戻しの手続きは、駅の精算窓口やきっぷ売り場で行われる。遅れが発生した当日か、その翌日から1年以内に、全国のJRの駅で払い戻しを受けることができるため、当日、払い戻しの長蛇の列に並ぶ必要はない。

(ファイナンシャルプランナー 古鉄恵美子)

 熱海市の土石流で被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

関連ニュース

アクセスランキング

×