【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】フェイクニュースが独り歩き…非常に危うい一部メディアの五輪批判 勝利には手のひら返して「極端から極端へ」の大騒ぎ - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

フェイクニュースが独り歩き…非常に危うい一部メディアの五輪批判 勝利には手のひら返して「極端から極端へ」の大騒ぎ

 5月26日の朝日新聞の社説は、2カ月後に迫る東京五輪についてでした。朝日の場合、社説は原則として毎日2本掲載されていますが、大きなニュースがあった場合は、1本のみの「大型社説」にするそうです。

 この日は大型社説で、見出しは「夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める」。もともと、五輪に批判的だったのは周知の事実でしたが、今大会のオフィシャルパートナーなだけに海外メディアも驚きをもって受け止め、直後に米CNNが記事にしたほどでした。

 あれから2カ月。その後も、すったもんだし続けた五輪がついに開幕しました。ただ、国内の報道を見ると相変わらず、ことさら「影」の部分を強調して報じる向きが目立ちます。それも、海外の報道を転載してまで不備を指摘するのです。

 例えば、「中世の日本のようだ」という見出しで、選手村の設備不足が指摘されたとロシアメディアを引いて各社が報じていました。ロシア・オリンピック委員会(ROC)のフェンシング監督の会見発言のようです。

 ただ、その後、日本フェンシング協会の前会長、太田雄貴氏がツイッターで「今日選手村で本人に確認したら、到着した時にシャワーのヘッドが故障して困ったとジャーナリストに伝えたが、それ以外は脚色だと」と明かしていました。

 元JOC参事で、日本選手団の一員として3回帯同した春日良一さんは、私が担当するニッポン放送のニュース番組「飯田浩司のOK!Cozy up!」(月~金曜午前6-8時)に出演した際、過去の五輪選手村での体験をもとに、「到着した当初は必ず不備があり、それを一つずつ解決していくのが私の仕事だった」と振り返っていました。

 どの国・都市の五輪でも、実際に動かしてみなければ分からない不具合が必ず出てきます。それを走りながら解決していくことが求められ、最初から完璧というのはあり得ないというのです。

 今回の五輪は日本国内で行われていますから、選手村にいる日本代表や関係者などに裏を取ればすぐに真実は分かります。ところが、一部メディアは五輪批判が優先なのか、「“おもてなし”が聞いてあきれる!」などと報じています。

 当事者やそれに近い人々によるSNSで検証できますが、海外メディアからの引用だけでフェイクニュースが独り歩きし、世論が誘導されてしまうというのは非常に危うさを感じます。

 かと思えば、開会式前から、女子ソフトボールや男子サッカーが勝利を収めると、ワイドショーは鮮やかに手のひらを返して大騒ぎ。それまでの「五輪反対」の勢いはどこへいったのでしょう?

 「極端から極端へ」という姿勢にも、メディアの危うさを感じてしまいます。

 ■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。

関連ニュース

アクセスランキング

×