【最新国防ファイル】関東圏で唯一の輸送機部隊 第402飛行隊 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

記事詳細

関東圏で唯一の輸送機部隊 第402飛行隊

 航空自衛隊には、航空輸送任務を担当する3つの輸送航空隊と、政府専用機を運用する特別航空輸送隊が編成されている。

 入間基地(埼玉県狭山市)に所在する第2輸送航空隊は、所有機更新で生まれ変わろうとしている第402飛行隊を内包している。

 1958年10月、木更津基地(千葉県木更津市)において、「輸送航空団木更津訓練隊第402飛行隊」が新編された。その後、同部隊は「木更津航空隊」と改称され、68年5月、入間基地へと移駐した。これに伴い、部隊名は「入間航空隊」となる。

 これまで、各輸送機飛行隊は、輸送航空団の下に編成されていたが、78年の大改編により、第2輸送航空隊が誕生し、現在のかたちが作られた。

 空自創成期を支え、ともに成長し、現在に至るまで、数多くの訓練や災害派遣へと参加し、日本国内にとどまらず、海外の空をもかけ巡った。

 部隊発足当初、配備していたのは米軍供与の「C-46」だった。戦後初の国産旅客機として知られる「YS-11」も配備し、運用した。そして、国産輸送機「C-1」と、多用途支援機「U-4」の2機種へと変わった。

 2018年に部隊創設60周年を迎えるとともに、21年から、最新の国産輸送機「C-2」の配備が開始された。随時C-1は退役していき、C-2へと入れ替えていく計画である。現状、空自では唯一の3機種を配備する飛行隊となった。

 飛行隊長、平井2佐は「わが隊は関東圏で唯一の輸送機部隊である。平素から物流の拠点となるため、他の輸送機部隊と比較して任務などは多い。また、陸上自衛隊の訓練支援として、空挺降下や物料投下を実施している。さらに、U-4を用いた国内外の要人の輸送任務を行うとともに、同機のパイロットを養成する教育も行う」と話す。

 もし、激甚災害が日本を襲えば、自衛隊が災害派遣され、行方不明者の捜索・救助、生活支援を行う。この派遣を陰で支える立役者となるのが、第2輸送航空隊を含む空自輸送機部隊である。

 東日本大震災では、空自輸送機部隊が、昼夜を分かたず、被災地へと救援物資を送り続け、復興支援の一翼を担った。

 第402飛行隊のパイロット福留1尉は「私はC-1による輸送任務を行った。救援物資を積んで、松島基地や花巻空港へと運び、帰ってくると、再び荷物を積載し、次のフライトに備えるといった激しいペースだった」と振り返る。

 平井隊長は「われわれは、『定時』『定点』『必着』という精神を教育されてきた。平時だろうと有事だろうと、環境は違えどもやるべきことは大きく変わらない」と答えた。どんな賛辞を受けようと、決しておごらない姿勢には感服する。

 第402飛行隊は今日も日本の空を飛ぶ。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

関連ニュース

アクセスランキング

×