8月末に「東京医療崩壊」 感染者1万人超、重症者病床パンクと東大試算 デルタ株の脅威、帰省リスクも - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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8月末に「東京医療崩壊」 感染者1万人超、重症者病床パンクと東大試算 デルタ株の脅威、帰省リスクも

 東京都の3日の新規感染者は3709人で過去3番目の多さとなった。月内にも1日1万人を超える試算もある中、早ければ8月第4週にも重症者病床があふれる「医療崩壊」シナリオが浮上する。さらにお盆の帰省で感染が全国に拡大するリスクもある。

 重症者は3日時点で112人。政府は入院の必要のない感染者は原則自宅療養とする方針だが、感染者が増えれば40~50代を中心に重症者も増加することになる。

 京都大の西浦博教授らは東京の感染者数が8月下旬には1万人を上回るとの試算を出している。

 東京大の仲田泰祐准教授らは、新規感染者数が8月第1週に5000人、第2週に9000人、第3週1万1000人になると仮定した場合、第4週に重症者数が都基準の確保病床(392床)を超えると試算した。行動制限措置によってピークを9000人で抑えた場合でも重症者は9月第1週前後に確保病床数に達するというから深刻だ。

 危険なのは東京だけではない。全国知事会は、夏休みの旅行や帰省の原則中止・延期を求めるメッセージを出したが、東京医療保健大の菅原えりさ教授(感染制御学)は「ワクチン接種の進んでいない若い世代に急激に感染が増えている現状から、流行の進む都市部からの移動で、地方がリスクにさらされることになる。急激に感染者が増えれば、病床が少ない地方では医療が逼迫(ひっぱく)しやすい」と指摘する。

 3日公表時点で国内の総接種回数は8911万回に達し、高齢者の約77%、全体の約30%が接種を完了した。だが、接種完了者が7月末時点で62%のイスラエルの1日の新規感染者は3000人を超え、56%の英国も2万人を超えるなど、デルタ株の脅威は続いている。

 菅原氏は「今後、ワクチン接種を速やかに、かつ確実に進める必要があるが、流行の勢いが勝っている今、流行を抑止するためにできることは、従来通りの感染対策を今一度しっかり継続していくことだ」と語った。

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