【昭和のことば】アメリカ発のブランドで、食材や料理の保存に用いる簡易容器「タッパーウェア」(昭和38年) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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アメリカ発のブランドで、食材や料理の保存に用いる簡易容器「タッパーウェア」(昭和38年)

 今の時代ではさしずめ「ジップロック」だろうか。アメリカ発のブランドで、食材や料理の保存に用いる簡易容器を指す、誰もが知っているようなことばだった。

 この年、日本の冷蔵庫普及率は50%を超えた。アメリカの上流階級風の「ホームパーティー形式」で販売するという商法が受けた。値の張る「舶来物」だったが、国産の模造品に比べて圧倒的に品質がよく、また、主婦同士の見えや競争心をうまくあおったことにより、爆発的な普及となった。

 この年の主な事件は、「国産テレビアニメ第1号『鉄腕アトム』が放送開始」「人口105万人の新都市、北九州市が発足」「吉展ちゃん事件発生」「大阪駅前に日本初の横断歩道橋完成」「瓶詰め生ビール、サントリービール発売」「黒部川第四発電所(黒四ダム)完工式」「政府主催の第一回全国戦没者追悼式開催」「米原潜寄港反対集会を横須賀・佐世保で開催」「「新1000円札(伊藤博文肖像)発行」」「三井三池鉱業所三川鉱で大爆発」「プロレスラーの力道山、やくざに刺され死亡」など。

 この年の映画は『五番町夕霧楼』『アラビアのロレンス』。大鵬が大相撲初の6場所連続優勝。経済企画庁は、『経済白書<先進国への道>』を発表。まさに高度経済成長時代のはじまりを告げる時代であった。

 中年以降の年代には聞き慣れたことばとはいえ、「それ、タッパに入れといて」というのは、やはりどこか時代遅れの響きがある。ラップにジップロック、真空パック。世の中はちゃんと進化している。 =敬称略

 (中丸謙一朗)

 〈昭和38(1964)年の流行歌〉 「高校三年生」(舟木一夫)「こんにちは赤ちゃん」(梓みちよ)「見上げてごらん夜の星を」(坂本九)

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