【ニュースの核心】異端・河野氏の総裁選出馬で自民“分裂”か 岸田氏「霞が関丸呑み」 高市氏「内閣・党の人事が鍵」 3候補の政策と実行力に迫る (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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異端・河野氏の総裁選出馬で自民“分裂”か 岸田氏「霞が関丸呑み」 高市氏「内閣・党の人事が鍵」 3候補の政策と実行力に迫る (1/2ページ)

 自民党総裁選(17日告示、29日投開票)の役者が出そろってきた。河野太郎行革担当相は10日午後、国会内で記者会見し、総裁選への立候補を正式に表明する。岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相に続く3人目。河野氏は知名度が高く、選挙に弱い中堅・若手を中心に待望論が出ているが、根回しのない過激な言動や、「女系天皇容認論」や「脱原発」などへの警戒感が強い。日本の「次のリーダー」には、新型コロナウイルス対策や経済政策に加え、日本の伝統を踏まえて、軍事的覇権拡大を進める中国と対峙(たいじ)することなどが求められる。3候補の政策と実行力に、ジャーナリストの長谷川幸洋氏が迫った。

 総裁選は、岸田氏と河野氏、高市氏の3人を軸にした戦いの様相になっている。彼らは、どんな政策を訴えるのか。

 政策の全容は明らかではないが、それでも見えている部分はある。現時点での私の評価を一言で言えば、岸田氏は「霞が関丸呑み」、河野氏は「果断だが危うい」、高市氏は「期待したいが実行力は?」だ。

 以下、その理由を述べよう。

 岸田氏は、陣営自ら認めるように、かねて「財務省のポチ」という評価がつきまとっている。故・宮沢喜一元首相はじめ、縁戚にキラ星のような財務省関係者が多いのに加えて、打ち出す政策は「裏に財務省の振り付けがある」とみられているからだ。

 その典型が、昨年4月の「所得減収世帯に30万円支給」という新型コロナ対策だった。金額が大きく見えても、実際に支給される世帯は限定され、財政負担が少なくなる。公明党に批判され、結局、撤回せざるを得なくなった。

 岸田氏は一貫して「財政健全化」の旗を振ってきた。いまさら、その路線を変えるわけもない。首相になれば、一番喜ぶのが財務省と霞が関であるのは、間違いない。

 岸田氏は、安倍晋三前首相の支援を期待している。だが、もしも岸田氏が政権を握れば、財務省路線と距離を置いてきた安倍氏と緊張関係が生じるのも、確実だ。

 河野氏は「脱原発」を唱えている。これだけでも自民党議員として異色だが、昨年6月には、突如として新型迎撃ミサイル「イージス・アショア」の配備断念を表明した。北朝鮮と中国の脅威を、どう認識しているのか、心配になる。

 男系男子に限った皇位継承の見直しにつながる「女系天皇」についても、議論を容認する考えを示している。

 そんな「型破り」なところが河野氏の魅力なのだが、本当に実行するとなると、果たして、自民党とその岩盤支持層が耐えられるかどうか。

 かつて、小泉純一郎元首相が「自民党をぶっ壊す」といって人気を博した。だが、河野氏の主張に比べれば、小泉氏の郵政改革など、まだ可愛いものだ。

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