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【ジェットコースター人生】ステージ上の小林旭さんから豪快に“いじられ”「投資に失敗させた芸能人」編

1.16更新

小林さん、その節はホントにゴメンなさい

 「この曲を歌っていたころ、喜太郎さんに勧められて投資をしたけど、失敗して、さらに借金を膨らませた」−−。「昔の名前で出ています」や「熱き心に」の間奏で、小林旭さんがステージ上から私を見ながら、こんなことを語り出した。あのときはまいった。

 昨年11月、某ホテル・グループの創立10周年のパーティーに招待された。このパーティー、ゲストに小林旭さんをバンドつきで呼んでいた。このご時世に豪勢なものだった。

 かつて小林さんは毎日のように東京・東麻布の麻布自動車の本社に遊びにきていた。1981年に改装した本社は、1階から7階まで全館をショールームにして、ロールスロイス、メルセデス・ベンツ、BMW、キャデラックなどの高級外車、そしてエクスキャリバーなどのクラシックカーを並べた。

 ショールームには芸能人も多数集まった。中でも小林旭さんと北島三郎さんは何台も購入してくれた。新車が入ると、まず小林さんとサブちゃんに連絡したほどだ。

 2人とも、世界に250台しか存在しない「クレネ・シリーズII」を即座に購入。これには驚いた。その後、小林さんとは船に乗って一緒に大島に行った思い出もある。

 この20年、私は会社を整理中で、仲のよかった人にも連絡はしなかった。その間、小林さんとは新橋のゴルフショップで会ったことがあるだけ。今回、久しぶりに再会した小林さんは、「ああ、珍しい人がいるなぁ」と声をかけてくれた。

 で、冒頭で触れたように、歌の合間に、「オレも日活で俳優として売れていたけど、もしかしたら俳優だけでは食えないと思って歌も覚えた。で、歌のおかげで、今日、こうして皆さんに会えた。それでも心配で、ここにいる喜太郎さんに教えてもらって投資もした。そうしたら、喜太郎さんと同じように失敗した」と、笑いながら語っていた。

 また、別の曲のときも、「この歌がヒットしていたときも、喜太郎さんのアドバイスで投資したけど、これも失敗」

 なんて言う。もう苦笑いするしかなかった。

 不動産投資で損をさせてしまったこともあったのだろう。しかし、小林さんは恨み節のひとつも言わなかった。

 小林さんはゴルフ事業などの失敗で一時は50億円もの借金を抱えたといわれていたが、豪邸や高級外車を手放すこともなく返済したという。ホント、豪快な人だ。

 ■渡辺喜太郎(わたなべ・きたろう)麻布自動車元会長。1934年、東京・深川生まれ。22歳で自動車販売会社を設立。不動産業にも進出し、港区に165カ所の土地や建物、ハワイに6つの高級ホテルなど所有し、資産55億ドルで「世界6位」の大富豪に。しかし、バブル崩壊で資産を処分、債務整理を終えた。現在は講演活動などを行っている。著書に『人の絆が逆境を乗り越える』(ファーストプレス)。

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