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本田圭佑が謎の投資セミナー 仮想通貨ビジネスに参画か (1/2ページ)

 最新のFIFAランク(2017年11月)では55位。ロシアW杯に出場する32か国中28位という下降線をたどるサッカー日本代表に、かつての絶対的エース・本田圭佑の復帰を求める声は依然として根強い。

 しばらく代表から遠ざかり、イタリアの名門セリエAからメキシコリーグへ“都落ち”した本田は今、その待望論を知ってか知らずか、サッカーとは違った一面でその才能を発揮しようとしている。極秘で開かれた、その活動の一部始終を公開する。

 ◆「経営の方がセンスあるわ」

 「昼から孫正義さんとお話しさせていただいてですね。その後、資生堂さんの代表の方とお話しさせていただいて……」

 昨年末、都内某所のパーティー会場で、サッカー日本代表の本田圭佑(31)が数十人の参加者を前にマイクを握っていた。日に焼けた浅黒い顔に鮮やかな金髪、シャツの襟元のボタンを外したいつもの本田らしいスタイル。だが、話の内容はサッカーについてではなかった。

 「今日は皆さんと将来のことをお話しさせていただければなと思っています。テーマがですね、あまり細かいことを言わずに、まさに『投資』。次世代の日本を、世界を作っていく『投資』をテーマに今日は皆さんに集まっていただいているので」

 グラスを片手に本田のスピーチに耳を傾けていたのは、本田とつながりのある若手の経営者たちだった。本田の語り口にますます熱がこもる。

 「今回はあえて大企業の社長は呼んでいません」

 「次世代を変えられる方だけをお呼びしている」

 「僕とだけじゃなく、皆さん方で積極的に名刺交換をしていっていただければ、この会を開いた目標のひとつが達成されますので、よろしくお願いいたします」

 ビジネスセミナーにスポーツ選手がゲストとして招かれるのはよくあることだが、現役選手が自ら「ビジネスセミナー」を主催することは異例である。

 本田が経営者としての顔を持つことはよく知られている。2012年に小学生を対象にしたサッカースクールを設立し、いまやその数は全国70か所以上にのぼる。本田はわずか数年で日本最大級のサッカースクール経営者となった。国内にとどまらず、2015年にはオーストリア3部のチームのオーナーになり、その後もウガンダ、カンボジアなど世界中でプロチームの経営に乗り出した。

 本田は自身のメルマガで試合の感想以外に、ビジネス観などについても頻繁に発言をしている。昨年5月には、こう語っていた。

 〈俺はサッカーは才能のない分野やと思ってたからね。経営やってみて、俺100%経営の方がセンスあるわ、と思いながらやってるもん〉

 そんな“経営者・本田”の関心は、サッカー関連事業に止まらない。冒頭のセミナーは、サッカーとは無関係の「投資」の話だった。それゆえ、セミナーの開催そのものが「非公表」とされていたのだが、この「投資」こそ、自身のこれまで培ってきたものが生きると考えているという。

 昨年11月発行のメルマガではこうも語っている。

 〈サッカー選手は知名度があって影響力があるので、普通の人が投資するよりもサッカー選手ならではのネットワークを通じて、珍しいというか、結構面白い案件・プロジェクトにも入って行けたりする〉

 では、本田が見据える「次世代」ビジネスとは一体何なのか。

 ◆カンボジア政府の後押し

 今回のセミナーを前に、本田周辺ではこんな噂が飛び交っていた。参加した企業の関係者が明かす。

 「本田さんが仮想通貨ビジネスに参画するという話が出ていました。本田さんと関係が深いカンボジア政府の後押しを受けてのもので、大幅な値上がりが見込めるという話まで流れていた。今回は具体的な話はありませんでしたが、参加者の中には“本田コイン”を買うにはどうしたらいいのか? と周囲に聞いていた人もいたようです」

 現在、ビットコインをはじめとする仮想通貨の市場は、世界で6000億ドル(約66兆円)規模と盛況を誇っている。昨年1年間で20倍以上も値上がりし、億万長者を生み出している。

 そしてカンボジアは新興国のなかでも、とりわけ高い経済成長を続けている。2000年代は10%を超える経済成長を遂げ、2010年代に入ってからも安定的に7%前後の成長率を保っている。今後も大きな成長が見込める「投資先」だと言える。

 本田は2015年11月に行なわれたW杯アジア二次予選でカンボジアを訪れた際に、現地の在留邦人を通じてカンボジアサッカー協会と関係を深めたという。

 「とくにカンボジアサッカー協会副会長のキウ・ソメス氏との親交は深く、ACミラン在籍時は、ソメス氏をミラノまで招待した。政府の役人(警察隊幹部)でもあるソメス氏のアテンドで、カンボジアのフン・セン首相と会合を持ったこともあります」(カンボジアサッカー協会関係者)

 そうした繋がりもあって、本田がカンボジア・リーグの「ソルティーロ・アンコールFC」(当時は2部。現在は1部)の経営に乗り出したのは2016年12月のことだ。このチームの幹部もまた、仮想通貨ビジネスについての情報を口にした。

 「去年の11月頃に仮想通貨ビジネスについて聞きました。サッカー協会を通じて、カンボジア政府とも繋がりがあるので、後押しも受けられる」

 サッカー協会副会長のソメス氏を直撃すると、こう答えた。

 「仮想通貨の話は聞いていないが、もし本田から後押しをお願いされたら、まずは事業の中身を吟味させてもらうことにしよう。本田は腰が低くて、グッドガイだ!」

 一方で、バブル状態にある仮想通貨市場には「バブル崩壊後の価格急落」を懸念する声もある。仮想通貨の「盛り上がり」について、岩下直行・京都大学公共政策大学院教授が指摘する。

 「そもそも仮想通貨というのは、ただの電子情報にすぎません。ビットコインも、今でこそ1単位が1万5000ドル前後もしますが、元々は無価値なただの電子データでした。『値上がりするかも』と思う人がいるから、次々に売り渡されて値上がりしたが、いつ暴落するかわからない」

 こうしたリスクを取ることで、次世代の日本を作る「投資」へと繋がる、と本田は考えているのだろうか。

NEWSポストセブン

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