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松井秀喜臨時コーチ、巨人・小林“標的”の理由 後輩の苦戦ぶりを毎試合チェック、打撃力底上げへ「大穴」指導

 巨人の春季宮崎キャンプに、松井秀喜臨時コーチ(43)が2年ぶりに帰還。個別指導の1番手に小林誠司捕手(28)を選んだのは、今も静かに燃えるジャイアンツ愛ゆえだ。

 第2クール初日の6日、古巣巨人のジャージーに身を包んで1軍本隊に合流した松井氏。全体練習ではメジャー流のひたすら見守る姿勢を貫いたが、個別練習に入ってやおら動いた。特打に臨む小林に正対して立ったり、しゃがんだりしながらフォームをつぶさにチェック。さらに打撃ケージ後方から目を光らせ、身ぶり手ぶりで下半身の使い方に助言を送った。

 2年前に臨時コーチを務めた際、坂本に伝授してその年の首位打者獲得を後押しした、軸足に重心を残したままで回転する王道スイング。しめて50分の集中レッスンに、小林は「すごく緊張したけど、うれしかったし、頑張って期待に応えたい」と目を輝かせた。

 今キャンプの大きなテーマは若手野手の打撃力の底上げだ。高橋監督から事前に「ぜひ見てほしい」と小林、岡本、吉川尚の3人の指定強化を依頼された松井氏は、早々と最初の標的を決定。挨拶に訪れた小林に「あとで見にいくから」と告げた。そのこころは「彼が成績を伸ばせば得点につながる」というチーム編成を意識したもの。これから1軍定着を目指す岡本や吉川尚よりも、喫緊の課題に着手したのだ。

 米ニューヨーク在住の松井氏は、米大リーグ・ヤンキースのGM特別アドバイザーとして傘下マイナーの若手の指導などにあたりつつ、昨季11年ぶりのBクラスに沈んだ日本の後輩たちの苦戦ぶりも毎試合インターネットでチェック。2年連続でリーグ最低打率の8番打者、小林が打線の大穴になっている課題をしっかりと把握していた。

 この日が初対面の2年目右腕、畠が挨拶に来た際も「後半戦で6勝、頑張ったね」とルーキーイヤーの活躍をねぎらい、「見ていてもらえてうれしかった」と感激させた。決して一夜漬けの知識ではない。目についた選手への場当たり的な指導ではなく、低迷する古巣の現状を踏まえた的確なアシストが期待できそうだ。(笹森倫)

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