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「サマータイム」には大反対! 時間早めればいいってもんじゃないでしょ

 安倍内閣が2020年の東京オリンピック・パラリンピックの猛暑対策として、サマータイムを目論んでいますが、私、これには大反対。まさに暴挙だと思います。

 例えばマラソンのスタート時間が、朝7時半から、7時に変更になりました。これがサマータイムで、1時間早めるなら、実質6時のスタートになって、涼しいという考えのようです。

 そんな小細工のために、サマータイムをやるって、尋常じゃないです。いざサマータイムを始めると、膨大な手間暇がかかります。7月のある日から、7時が6時って、日本人はやったことないですから、相当戸惑います。体内時計も狂うし、睡眠障害や早朝起床の心臓負担で、心筋梗塞も起こりやすいそうです。

 アメリカはサマータイムを好んでやっていますが、そもそも時差が北米のみで4時間も違います。ロスに行って、シカゴ、ニューヨークと飛べば、そのつど標準時を変えて生活をしている。つまり日ごろから時間変更が染みついているので、楽に順応できるのです。しかもアメリカは3月中旬~11月1週までがサマータイムって、長くないですか? サマータイムが普通で、冬時間が特殊と理解すればいいのでしょうか。

 イギリスなどの欧州も、サマータイムを実施していますが、緯度が高いので、夏は夜9時でもまだ明るい。サマータイムのやりがいがあります。緯度の低い日本では、サマータイムの御利益は少ないのです。

 サマータイムは経済効率が良く、働きやすいからGDPを押し上げると言いますが、その前に混乱と戸惑いが起きます。システムの変更に膨大なお金と手間暇がかかると思われ、デメリットの方が大きいと思います。

 じゃどうするか? 東京オリンピックのマラソンを朝6時スタートにすればいいだけの話です。競歩やゴルフも同じで、スタートを早めればいいだけ。ホノルルマラソンは、夜明け前のスタートでしたからね。ホノルルマラソンだと思えば、違和感はない。みんなアロハを着て応援しましょう。

 いっそ、外回りの競技を全部、軽井沢に移せばいいのです。行政区分も「東京都軽井沢町」に2カ月だけしてもらえば、東京オリンピックの体面が保てます。八丈島や小笠原だって東京です。軽井沢が東京でも、外国人は違和感ないでしょ。しかも旧軽井沢銀座もあるし。

 サマータイムは、日照時間の長さで決めるものです。猛暑だからサマータイムという考えは間違っているのです。

 ■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト。本連載と日刊SPA!の連載をまとめた近著「50歳からのかろやか人生」(雷鳥社)が発売中。

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