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1000円交通費のみ…虫が良すぎ! 東京五輪ボランティア募集にもの申す

 現在、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ボランティア募集をしています。その募集要項をめぐって、さまざま意見が出てます。概要は募集人数が約8万人で10日以上の勤務。日当はなし。交通費として1000円程度のプリペイドカードを支給、宿泊費はなし。食事はあり。ユニホームは支給となってます。ボランティアは、自発的な支援活動ですから、この概要で申し分ないと思います。

 ただ、ひとつ言えるのは、これはアマチュア精神に則って行われた頃の、ボランティア活動ではないでしょうか。

 現在オリンピックの総予算は3兆円オーバーで、国の支出だけでも8000億円を超えています。ボランティアを日当5000円で雇うと、トータル約40億円の支出となります。国が8000億円も出しておいて、40億円を出せないのか? という意見もあります。逆に8000億円支出したからこそ、40億円の人件費を出さず、ボランティアでという考えもあります。

 現在、五輪選手はセミプロ化していて、多額の報奨金やスポンサー支援、CM出演などで、高収入を得られます。

 日本の企業から見れば、ビッグビジネスですから、建設、流通、運輸、観光、外食、物販などほぼ全てにおいて、関係があります。

 だからオリンピック関連企業は、ボランティアに何百人単位で出向させています。恐らく有給休暇か手当付きの参加でしょう。そんな状況で、一般民間人だけ、1000円の交通費のみで、ボランティアをやれとは、虫が良すぎませんか。

 じゃどうすれば、みなさんが納得するのか、考えました。まず関係者はオリンピック関連整備で、体を張ってもらいます。小池百合子都知事や森喜朗氏などは、長靴を履き、長い網を持って、旧築地市場のネズミ退治をやっていただきたい。汗水たらして、奮闘している姿をみれば、じゃわれわれも協力しようって思います。

 地方からのボランティアは、無料宿泊所を設け、エアコンだけはつけていただきたいです。

 あと支払いは、もう少しありがたみのあるグッズか金券が欲しいです。オリンピック後の施設利用券とか、記念硬貨や記念切手など、プレミア感あふれて喜ばれるものが、あると思いますよ。

 オリンピックは3兆円の巨大ビジネスです。今さらアマチュア精神や国を挙げてのお祭りだから、と言われてもピンとはこないですよね。

 ■木村和久(きむら・かずひさ) コラムニスト。本連載と日刊SPA!の連載をまとめた近著「50歳からのかろやか人生」(雷鳥社)が発売中。

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