zakzak

記事詳細

「大相撲中継」NHKとネット番組、扱いにこれだけの「差」が

 9月に行われた大相撲秋場所の11日目、インターネットテレビ局のAbema(アベマ)TVで放送された中継番組「大相撲LIVE 秋場所」にゲストで出演したんだ。実況アナウンサーや解説の親方と一緒に、その日の幕内の取り組みを見ながらコメントするというものでね。普通のテレビと似たようなつくりではあるんだけど、言いたい放題できたから面白かったよ。

 番組はネットで放送するものだから視聴者の年齢層はNHKとはかなり違う。だから力士の能力をグラフ化して紹介したり初めての人でもワクワク感を持って相撲を見られるように、いろいろとユニークな工夫が施されているんだ。スタッフもテレビのノウハウを身につけているプロたちだから安心。NHKの中継が淡々としていて退屈だと感じている人にとっては、新鮮なつくりだと思うよ。

 ただ放送しているわれわれのブースはというと2階席の最上部でとても小さかった。普段砂かぶり席から観戦しているボクにとっては、土俵に上がる力士たちがだいぶ遠くに感じたよ。

 モニターはあるんだけど、NHKが放送している映像を使っているから、リアルで行われている取り組みとはどうしてもタイムラグが出てきてしまう。耳に聞こえている生音とモニターの映像に時差があるんだ。

 相撲関係者からの扱いも粗末でね。アベマTV用のプレスパスを持っていたって、誰もわれわれのことを大事にはしてくれない。ボクのパートナーで漫画家の西原理恵子はプレスパスをつけて一度、両国国技館の外に出て戻ろうとしたら、警備員に「一般のお客さんじゃないから、そこから入ってはいけません!」って怒られたんだって。

 しかも取材できるエリアも制限されているの。当日、国技館を表敬訪問していたサッカー選手(ヴィッセル神戸のFWポドルスキ)と一緒に行動しようと思ったら「ここで撮影しちゃダメ!」と止められてしまったので、しようがないから彼にアベマが撮影可能な場所まで来てもらうということもあった。

 まあ、NHKとネット番組放送局の間には、それだけ大きな差があるということだろうね。これからもっともっとネット中継を見る人の数が増えて、番組の認知と地位が向上するといいんだけど。興味のある人は、11月の九州場所のときに見てみてね。

 ■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。著書多数、最新刊は「大炎上」(扶桑社新書)。

関連ニュース

アクセスランキング