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重心移動ができる「右ベタ足」の秘訣 アン・ソンジュ

★女子ツアー賞金女王

 シーズン5勝を挙げ、4度目の賞金女王の座についたアン・ソンジュのスイングは、日本の女子選手たちとは異なることを感じている人が多いのではあるまいか。最大の特長は、インパクト、さらにボールを打ち抜き、フォロースルーまで右カカトが上がらない、いわゆるベタ足状態であるところだ。

 アマチュアゴルファーが、ベタ足を意識すると、それこそフィニッシュまで右カカトが着地したままで重心移動がなされずに明治の大砲スタイルになってしまうことが多い。似て非なるものである。重心移動ができ、なおかつベタ足状態をフォロースルーまでキープし、遠心力を十分に活用するソンジュのスイングには、どんな秘密があるのか。

 バックスイングでは、クラブヘッドを飛球線後方にまっすぐ上げていく(第三者の目には、アウトサイドに上がっていくように見える)。そのままダウンスイングに切り替えて振っていけば、アウトサイドインのカット打ちになりそうだ。

 実際には、そうならない。その理由は、ダウンスイングへの切り返しの小さくて重大な動きが加えられるところにある。トップで上半身は飛球線に対して背中が向いた状態になっている。この状態をキープしたままグリップエンドをボールに向けて振り出すようにすると、クラブヘッドは、わずかにインサイドにループして、バックスイング時よりシャフトプレーンが低い位置に修正される。

 カット打ちになり、明治の大砲スタイルになる人は、トップから右手で打ちにいき、右肩が前に出ていってしまう。右肩を下げるようにすると、上半身の向きをキープしやすい。ソンジュが実践している動きは、これだけではないのだが、重心移動が行われるために、最も手っ取り早いのは、右肩を回すのではなく、真下に下げる方法だ。上半身の向きがキープされ、左肩も開かずにハーフウェイダウンのポジションにもってこられる。前傾角度も保たれるため、右カカトが浮き上がったり、クルリと回ってしまうようなことにもならない。

 切り返しの小さな重要な動きを練習すると、スイングは大きく進化する。

 ■アン・ソンジュ 1987年8月31日生まれ。韓国広州市出身。出身校建国大。プロ転向2005年。アマ時代から韓国ナショナルチームで活躍し、韓国ツアー7勝。2010年に日本ツアーに参戦し、年間4勝で韓国人選手として初の賞金女王に輝いた。翌11年も4勝で2年連続女王。14年に3度目の賞金女王に輝いた。18年「NOBUTA GROUP マスターズ」で今季5勝目、通算28勝目を挙げ、ツアー史上最速の生涯獲得賞金10億円突破。4度目の賞金女王となった。14年結婚。身長160センチ。

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