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「速さを強さに」東海大、スタミナ強化で初優勝 箱根駅伝

 第95回東京箱根間往復大学駅伝は3日、復路を行い、往路2位の東海大が大会新記録で初優勝を飾った。8区の小松陽平が、1997年の古田哲弘(山学大)の区間記録を塗り替える1時間3分49秒の好走でトップに立ち、勝負を決めた。

 青学大は往路6位から6、7区と区間トップのタイムをマークして猛追し、2位で史上3校目の総合5連覇は成らなかった。往路でトップだった東洋大は3位に終わった。

 沿道の喝采を浴びて最後の直線に入ると、東海大の10区・郡司の表情に笑みが浮かんだ。駆け抜けるようにゴールテープを切ると、チームメートの歓喜の輪ができあがった。初出場から46年。“湘南の暴れん坊”が初めて東京・大手町で満開の花を咲かせた。

 近年の東海大といえば5000メートル13分台の選手を集めた「スピード軍団」として知られてきた。トラックで力を発揮する一方、長丁場の箱根駅伝では勝てない。昨季の三大駅伝は距離の短い出雲で優勝、全日本で2位になりながら最後の箱根は5位に沈み、指揮官は「全敗したような状況にチームがなった」と振り返る。

 今季掲げたスローガンは「速さを強さに」。箱根駅伝の優勝を最大の目標に掲げ、スタミナ強化に傾注してきた。

 例えば、例年秋に行われる1万メートルの記録会への出場を取りやめた。その分合宿を行って長い距離を踏み、ロードでの強さを追い求めてきた。9区を走った主将の湊谷は「30キロだったり、箱根のような起伏のある20キロを重点的に走ってきた。スピード練習より、長い距離を走る練習ができた」と手応えを口にする。

 高校時代から5000メートルなどで活躍してきた鬼塚や館沢ら「黄金世代」も3年生になり、次第に体力がついてきたことも箱根仕様のトレーニングに変えた理由だという。これまでは持ちタイム通りの力を発揮できていなかった東海大。本物の強さを手に入れたことを今大会で証明してみせた。(産経新聞 浜田慎太郎)

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