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「ジャンプ週間」完全優勝! 小林陵侑は“クレイジーなジャパニーズ”

 “日本勢の鬼門”も突破した。ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は6日、オーストリアのビショフスホーフェンで伝統のジャンプ週間最終戦を兼ねた個人第11戦(ヒルサイズ=HS142メートル)が行われ、小林陵侑(22)=土屋ホームは1回目135メートルで4位にとどまったが、2回目に137・5メートルを飛び、合計282・1点で優勝。67回目のジャンプ週間で史上3度目となる4戦4勝の完全制覇を達成し、総合優勝した。

 W杯よりも歴史があり、世界中のジャンパーがあこがれる年末年始のジャンプ週間での4戦4勝は、過去に2001-02年のスベン・ハンナバルト(ドイツ)と17-18のカミル・ストッフ(ポーランド)しかいなかった。日本勢の総合優勝は1997-98年の船木和喜に次いで2人目。

 小林は「勝てるとは思わなかった。この逆転優勝はでかい。(ジャンプ週間4連勝は)この何十年かで3人しか達成していない偉業。すごくうれしい」とさすがに興奮を隠せなかった。

 ビショフスホーフェンは日本勢が過去に一度も優勝していない“鬼門”で、総合優勝した97-98年の船木も3連勝後にここで8位に終わった。

 W杯今季8勝目の小林は、日本のジャンプ男子最多記録の連勝を5に伸ばし、個人総合でも今季11戦終了時点で900点台に乗せ、日本男子初のシーズン総合優勝に向けて独走状態を築いた。

 驚異的な急成長だ。昨季までW杯で勝利どころか表彰台もなし。昨年2月の平昌五輪ノーマルヒル7位入賞で自信をつけると、一気にブレークした。開幕前に「最低でもW杯1勝」と控えめな目標を掲げていたのがウソのようだ。

 ビッグマウスも世界で注目されている。オーストリア地元メディアのザルツバーガー・ナハリヒテンは「エチケットはあまり彼には関係ない。女性ファンが黄色い声援を挙げるとそれに応えてサインをし、メディアではプライベートについても語る。日本のDNAに従って振る舞う日本人でなく、自分のことを“ネオ・ジャパニーズ”と呼んで、“ちょっとクレイジーなジャパニーズ”などと説明している。喜びを周囲と分かち合い、音楽、車、買い物、SNSが好き」などと報じている。

 今後は世界が小林の成長の秘密を探ろうとするはず。それどころか、女子の高梨沙羅が昨年12月に、スーツの股下が規定よりわずか8ミリ短いとして失格とされたように、不可解な指摘や、小林に不利なルール改正が行われるのではないかと懸念する声まで上がっている。それほどの圧倒的な強さである。

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