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錦織、3年ぶりツアーV! 決勝9連敗の長いトンネル抜け… メジャー初制覇の鍵はリターン、年齢、そして“あの人” (1/2ページ)

 ■テニス・ブリスベン国際 最終日(6日、オーストラリア・ブリスベン)

 完全復活で悲願の四大大会タイトル奪取となるだろうか。6日、ブリスベン国際決勝(豪州)で約3年ぶりとなるツアー大会通算12勝目を挙げた世界ランキング9位で第2シードの錦織圭(29)=日清食品。決勝で9連敗という長いトンネルを抜け出した。強烈なリターンと素早い動き、そして眼光の鋭さが蘇り、14日から始まる全豪オープン(メルボルン)でのメジャー初制覇に大きな期待がかかる。

 決勝は世界16位で第4シードのダニル・メドベージェフ(22)=ロシア=を6-4、3-6、6-2で下した。2016年2月のメンフィス・オープン以来の優勝。17年8月に右手首を故障して長期離脱し、どん底からの復活だった。

 優勝スピーチも3年ぶり。錦織は流暢な英語で、「とてもハッピー。この大会は7回目か8回目だと思うが、やっとここでタイトルが取れた。素晴らしい決勝だった。昨年、彼(メドベージェフ)には日本での決勝(楽天オープン)で負けたが今日はリベンジできた。昨年のけがからここまで回復して活躍することができて嬉しい。また来年ここに戻ってきて、もう一度タイトルを取りたい」と語った。

 立ち上がりの錦織は得意のはずのストローク戦で主導権を奪われ3ゲームを失ったが、すぐにリズムをつかんで5ゲームを連取。第1セットを先取した。第2セットは8本のブレークポイントを生かせずに失ったが、第3セットは本来のプレーぶり。第4ゲームで集中を一瞬欠いたメドベージェフのサーブを破って押し切った。

 「第2セットはチャンスがありながら落とし、頭に引っかかったが、最後まで諦めずにやれた」と錦織。さらに「目標は全豪オープンだが、今週、ここまでいい試合ができたことがとても嬉しい。たとえ今日の試合に負けたとしても、この1週間で得た自信は大きい」と振り返った。

 大会を通じて隙のない戦いぶりだったが、準々決勝では、2年前の決勝で敗れていたG・ディミトロフ(ブルガリア)にストレート勝ち。ファーストサーブの確率が80%と抜群だった。決勝ではサーブの確率は落ちたものの、我慢と強気の攻めが光った。

 今年の課題に「攻撃的な力強いショットを正確に打って有利な展開を作る」を掲げており、弱点のサーブを強化するより、得意なショット、リターンを生かす方向にシフトしている。

 特に今大会4試合の平均で、相手のセカンドサーブに対するリターンのポイントの獲得率は60%を記録。去年メドベージェフに敗れた試合では、ファーストサーブに対するリターンのポイント獲得率は7%、セカンドサーブが19%だったが、今回はそれぞれ37%、57%だった。

 海外メディアも錦織の復活を報じ、米スポーツ専門局ESPNは「長い干ばつが終わった。背中に背負っていた猿がいなくなった(重荷を下ろした、苦境を脱した)」。豪州のシドニー・モーニング・ヘラルド紙は「22歳のメドベージェフは準決勝でツオンガ(フランス)にも勝っており、錦織が決勝戦で10連敗を喫するとみられていたが、その予想を裏切った」とした。

 ATPツアーでは下位の「250」のカテゴリーだが、出ている選手は一流。メドベージェフは「錦織はアメイジングだった。もし今日のようなプレーを続ければ多くの成功を収めるだろう」とたたえた。

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