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アノ“横暴”な日本人がいた頃とは違う! ハワイ経由の選手に期待

 年が明けて早くもツアーが始まる。今週のシンガポールオープンで日本男子ツアーは開幕だ。今年は俺もシンガポールで仕事始めとなった。

 日本とは違って気温は30度前後、湿度は高い。雨季の終盤だそうだが、夕方には決まってスコールに見舞われる。口の悪い輩は、雷を伴ったスコールが毎日続くと「サスペンデッドの繰り返し。試合が4日間で無事に終わるか分からない」とほざく。それでいて、しっかり延泊の手配をしているのには、あきれてしまった。

 先週は米ツアーのSONYオープンに日本人選手が何人も出場していた。松山英樹はもちろん、今平周吾に稲森佑貴、星野陸也らの20代選手が予選通過。4日間プレーしたのは、うれしかった。とは言っても、現地ハワイで見たわけではなく、テレビ観戦だった(苦笑)。

 辛い出来事があって以来、実は訳あって20年近く、SONYオープン(かつてはハワイアンオープン)へは足を運んでいない。師匠の応援のため、オアフ島まで出掛けたときのことだった。現地の友人が空港まで迎えに来てくれたのだが、目をつり上げ、肩で息をし、まるで鬼の大激怒状態だったから、俺は驚いた。そして胸ぐらを掴まれたのだ。

 「日本人メディアの知り合いは誰かいないか? 日本のプロゴルファーは何様だと思っているんだ!」と問いただされた。友人を何とか落ち着かせ、俺は事の詳細を尋ねたのだった。

 怒りの理由は、日本オープン覇者でもある当時20代の選手が、有名ゴルフ場のフロントで「ラウンドさせろ。俺を知らないのか」とわめき散らし、カウンターに身を乗り上げ「支配人を出せ」とまで啖呵を切った。

 そのフロントスタッフと友人が旧知の仲だったことから助けを求められたのだという。

 「勘違いも甚だしい。日本人プロゴルファーの自意識過剰にもほどがある。新聞や雑誌で記事にしろ」と友人の怒りは収まらない。俺は、ひたすら謝り続けたのだった。

 この一件から年明けのハワイには出掛けないようになったのだ。

 しかし、時が流れて、そんな横柄な日本人の若手プロゴルファーは皆無となり、米ツアーにスポット参戦しても予選通過を果たすようになった。俺は涙が出るくらいにうれしい。ハワイ経由で乗り込んだ選手の活躍に期待している。

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