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ファン殺到で囲まれる!? 元稀勢の里、親方デビューは警備員

 大相撲初場所4日目の16日に引退した元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が翌5日目の17日、両国国技館を訪れ日本相撲協会の各部署にあいさつ回りした。

 午後1時前から役員室や審判部、チケット売り場などを回り引退を報告。すぐにファンに気づかれてモミクチャにされ、ドサクサに紛れて記念撮影や握手を求めるファンにも応じた。

 幕下の取組中、2階席最上部にあって無気力相撲をチェックする『監察』の部屋を訪れた際には、観客席全体の視線が2階席に集中し、取組そっちのけで騒然。勝負審判として土俵下にいた西岩親方(元関脇若の里)が「“ワーっ”となったので気がつきましたよ」と証言したほどだ。

 荒磯親方は「いつも(ファンに)支えてもらっていたので。国技館の2階に行くこともないですし、最近はつかまることもありませんでしたから、近くでああいうようにしてもらえたのはうれしかった」と感激の面持ち。親方としては2月9日のNHK福祉大相撲(両国国技館)から、他の若手親方たちとともに場内警備を担当する。

 しかし、来場所(春場所=3月10日初日)が行われる大阪府立体育会館は、ファンとの距離が近い。元貴乃花親方が「大阪のファンは違う」と語っていたように、熱狂的な気質でもある。場内警備は新米親方が手始めに任される仕事だが、この日のように警備中にファンに囲まれる可能性も十分あり、“警備員の警備が必要”なんてことにもなりかねない。

 2月からは田子ノ浦部屋付き親方としても指導を始めるが、親方の仕事は力士育成だけではない。スカウト、タニマチとの付き合いなどを、社交的なタイプとはいえない荒磯親方がうまくやっていけるかどうか、今後の課題となる。

 西岩親方は「力士時代とはまったく違うことをすることになるが、それも含めて勉強していけばいい。立派な横綱なんだから、堂々と前を向いて進んでいってほしい」とエールを送る。

 一方、午前7時45分から発売された5日目の当日券400枚が完売したのは、午後0時20分と近年では考えられなかった遅さで、稀勢の里引退の影響をもろに受ける結果となった。(塚沢健太郎)

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