zakzak

記事詳細

“十八番ネタ”封印危機!? 原監督を襲うジェネレーションギャップ「今の人に江川さんの話は分からない」

 巧みな話術に定評ある巨人・原辰徳監督(60)だが、これまで講演などで必ず聴衆を笑わせてきた“十八番ネタ”に封印危機が迫っている。

 原監督は22日、都内で行われた12球団監督会議に出席。昨秋の復帰後初めてライバル球団の指揮官と一堂に会し、「ひとり先輩がいたのは心強い。同級生もひとりいた。みんな頑張ってる」と冗談交じりに語った。会議後の記者会見には年功序列で1学年上のヤクルト・小川監督が応じ、同い年の西武・辻監督とともにギリギリ免れた。

 「たとえ爺さんになっても」と永遠の若大将を気取る原監督は還暦を迎えても血気盛んだが、実の息子より年下の岡本が巨人の4番を張るなど、球界の世代交代は着実に進む。指揮官も「自分が18、19、20ぐらいの年齢のときに、60歳の人にああでもない、こうでもないと言われてもキョトンとする」と世代間の壁は気に留めている。

 客員教授を務める国際武道大(千葉県勝浦市)で8日に行った、新春恒例の特別講義でも時の流れを痛感した。こうした場面で会場の雰囲気を和らげる、つかみのネタで重宝してきた逸話が不発だったのだ。

 1980年のドラフト会議で、自身は相思相愛の巨人入団を信じて疑わず、4球団競合でくじ引き中に3秒だけ別の可能性も頭によぎったが、結果を見て「やっぱりな」と納得したと豪語。「それくらいの気持ちで江川(卓)さんも臨んでいれば、ああいうことはなかった」と現役時代の同僚をひとくさりするまでがお約束だ。ところが当時の社会問題にもなった「空白の1日」を、まるで知らない学生らは無反応。これには「今の人に江川さんの話を言っても、誰も分からない」と苦笑いだった。

 昨年12月の自身の殿堂入りパーティーでは、年齢層が高めの聴衆から全く同じネタで爆笑を誘っただけに、ショックは大きく、後日にも「若い子はクスリともしないんだよなあ」と首をひねった。今秋ドラフトではさらに若い、21世紀生まれもいよいよ対象となる。

 ちなみに18日のスタッフ会議後、新任の宮本投手総合コーチも、抑え候補の新助っ人クックについて「幸せの青い鳥になってほしいね」と報道陣にジョークを飛ばしたが、笑いが出る一方でポカンとした表情も。桜田淳子の歌がはやったのは、江川事件よりもさらに昔。第3次原政権にとって、ジェネレーションギャップは侮れない強敵だ。(笹森倫)

関連ニュース

アクセスランキング