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指導者としての心境は… 巨人・阿部2軍監督に聞きたかった2つの“懸念”

 今日から3日連続で春季キャンプをレポートする特別版。まずは宮崎に取材に来るにあたり、どうしても会っておきたい人がいました。昨季惜しまれつつ引退し、今季から巨人の2軍監督に就任した阿部慎之助(40)。指導者として初めてのキャンプを過ごす心境を聞いておきたかったのです。

 僕にとっては同僚時代からのよき友も、今や巨人の2軍を率いる立場。いつものように「シンノスケ」と呼びたいところですが、ここは「阿部監督」でいきましょう。

 「面白い選手が多いですねえ。鍛えがいがありますよ」と真っ黒に日焼けした顔で迎えてくれた阿部監督。

 まず聞きたかったのが、監督という立場になり選手がプレーしている姿を見ることしかできないのは、つらくないかということ。そして、標榜する昭和風の“根性野球”が、今の20代の選手たちに受け入れられるのかどうか、という点です。

 しかし、本人と言葉を交わす前に練習を見てすぐに理解できました。間違いなく、阿部監督の指導は受け入れられる。なぜなら自ら打撃投手を務め、トスを上げ、ノックバットを振りまくります(ちなみに選手時代とは違いノックは右打ち)。

 現役時代の実績は言うまでもなく、超一流の経験と技術論を備える打撃の生き字引のような存在です。そんなレジェンドが選手と一緒に動き回って汗を流し、日が沈むまでグラウンドに残り、練習に付き合ってくれるのですから。「毎日投げます」と新監督は腕を回しますが、選手はお得ですよ。もっとどんどん聞きにいっていいはずです。

 印象的だったのは「今年は若い選手にもチャンスがある。いつでもレギュラーを獲りにいく準備をしろ」という言葉。実際、今季の巨人は一、二塁が競争の真っただ中です。左翼もレギュラーの亀井が全試合でフルに出場できるわけではない。ここにも割って入る可能性は残されています。

 「ようやく、選手生活が終わったんだという実感がわいてきました。毎日が勉強ですよ」と充実した表情の阿部監督。プロ19年間、1月の自主トレで体を整えてから臨んでいたキャンプに、指導者として関わってまだ2週間足らず。自身が抱く理想の監督像や、ここから先のキャリアのビジョンは、もう少し先になってから見えてくるのかもしれません。

 ■小田幸平(おだ・こうへい) 1977年3月15日、兵庫県生まれ。市川高から三菱重工神戸をへて、97年ドラフト4位で巨人入り。2005年中日へ移籍。14年引退。プロ17年間ではレギュラーにはなれなかったが、“第2捕手”として評価が高く、お立ち台での決めゼリフ「やりましたーっ!」で人気を博した。愛称はODA(オーディーエー)。

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