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冴えわたったショートゲーム AT&Tペブルビーチ・プロアマ優勝、ニック・テイラー

 初日から首位に立って最終日を迎えたニック・テイラーが、リードを守り切って完全優勝を果たした。カナダの31歳に6年ぶりのツアー2勝目をもたらしたのは、ショートゲームだった。

 最終日の6番パー5では、グリーン右サイドのバンカーからの第3打をカップインさせるイーグルで2位以下を突き放した。後半の15番パー4では、第2打をグリーン右手前のラフにはずした。前ホールでダブルボギーを叩いたダメージが残っていたかと思われたが、第3打をチップインさせるバーディーでピンチをしのいだ。

 バンカーとラフ。状況は異なるが、テイラーは、この2度のショットをほとんど同じ打ち方でカップインさせた。6番バンカーのアゴは、それほど高くなく、しかもピンはアゴから距離があった。ラフからのアプローチショットもランを使える状況だった。低い打ち出しでグリーンに乗せ、あとは転がって寄っていくピッチ&ランを選択した。

 いわゆる足を使える状況でのショットでは、基本がある。それは、左手をややウイークグリップ(パームグリップ)にして握り、ハンドアップ気味に構えることだ。この構えだと、コッキングは使えない。アドレスでの両腕と肩でできる三角形を崩さずに胸のターンでテークバックし、そのままクラブヘッドをアドレス位置に戻してインパクト。フォロースルーは、意識してとるのではなく、ボールを打ち抜いたら終わりでいい。

 バンカーとラフ。強く打ち込む必要のない状況なら抵抗はあまり変わらない。ということで、同じような打ち方で処理できたのだった。

 ちなみに、ボールを上げなければならない状況では、グリップもアドレスも違ってくる。ロブショットやフワッと上がってスピンのきいたバンカーショットでは、スタンスを広めにして重心を下げ、グリップもパームではなくフィンガーで握る。こうすることでコッキングがしやすくなり、ヘッドも走らせることができる。アプローチショットでは、状況に応じた打ち方、そのための握り方、構え方があることを知っておこう。

 ■ニック・テイラー(Nick Taylor) 1988年4月14日生まれ。カナダ・マニトバ州出身。出身校ワシントン大。アマ時代から活躍し、2009年「全米オープン」でローアマ。世界アマランク1位となった。10年にプロ転向。カナダツアーで腕を磨き、14年にウェブドットコムツアーへ参戦し、米ツアー出場資格を取った。ツアールーキーの15年に「サンダーソンファームズ選手権」優勝。米通算2勝。182センチ、77キロ。趣味は野球、フットボール観戦。

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