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阪神“お膝元”兵庫の防犯ポスターに巨人・原監督のナゼ 完全アウエーの大抜擢に「破かれるかな?」と心配

 このほど兵庫県警が作製した「特殊詐欺防止ポスター」に、思わず目を疑った向きも多いのではないか。プロ野球・阪神のお膝元で、宿敵巨人の原辰徳監督(61)が「チーム愛(家族)で防ごう特殊詐欺」の標語とともに、笑顔でガッツポーズを決めているのだ。本人でさえ「破かれるかな?」とハラハラするほど、完全なアウエーでの“大抜擢”は一体、どういう魂胆なのか。(片岡将)

 電話で親族を騙り現金を無心する「オレオレ詐欺」などに代表され、「振り込め詐欺」などとも称されてきた特殊詐欺。その被害防止を目的としたポスターは、18日から兵庫県内で5500枚が掲出されるという。

 スーツ姿の若大将が「チームプレイで特殊詐欺をシャットアウト!」とさわやかに呼びかけるのだが、なにゆえアンチG党も多いアウエーの地で防犯の顔に選ばれたのか。

 兵庫県警本部生活安全企画課の担当者は「この質問、いろんな人から聞かれたんですよ」と反響の大きさに驚きつつ、次のように説明する。

 「今年の特殊詐欺防止のポスターを誰にするか探していたところ、当本部の生活安全部長が原監督と旧知の仲でして、そこからオファーさせていただきました」。この部長が東海大の1学年後輩という縁から、今回の出演が実現したという。

 この担当者は「特殊詐欺はチームプレーで防ぐことが必要。リーダーシップのあるイメージの方にお願いしたかった。過去には阪神の金本前監督にもお願いしたこともありますし、原監督でしたら関西でも全国的な知名度をお持ちですから」と言うのだが、知名度があればこその問題もある。

 本人が「破かれるかな?」と冗談混じりに心配したように、甲子園球場で阪神が巨人に惨敗しようものなら、怒りのはけ口にされかねない。県警側も念頭にあるようで、「人目につくところに出したいのはやまやまですが、関西人の機微に触れる部分でもある。掲出場所は所轄の署が決めるのですが、あえてホームスタジアムに張り出すことはしないのではないか」(前出担当者)。

 巨人が進める社会貢献活動の一環の企画ゆえ、「ノーギャランティーだからね」と原監督。ポスターはとにかく人目についてナンボだ。

 あえて違和感を抱かせる人選で、関西人にとっては脊髄反射的な「なんで兵庫で原監督やねん!」というツッコミ待ちまで計算ずくだとすれば、兵庫県警おそるべしである。

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