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侍ジャパンを襲う殺人的国際試合ラッシュ! 五輪延期で来年まさかの「3本立て」 稲葉監督は耐えられるか

 7月開幕予定だった東京五輪の延期のおかげで、公式戦開幕が1カ月以上も延期されることになったプロ野球の日程は超過密化の危機から救われた。五輪期間中の中断期間(7月21日-8月13日)が不要になったからだ。だが、一難去ってまた一難。来年は国際試合が過密化する可能性がある。3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、11月のアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)に、五輪が加わる3本立て。侍ジャパンの稲葉篤紀監督(47)や、代表選手たちにかかる負担は計り知れない。

 稲葉監督の契約期間は当初の五輪日程の終了まで。延期された五輪で指揮を執るには契約を見直す必要がある。侍ジャパン強化委員会の委員長を務める日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は25日、契約延長について「順調に話は進んでいます」と述べた。

 問題は五輪の開催時期がいつになるか。

 日程次第では、国際大会ラッシュ禍に見舞われる。プロ野球開幕前の3月に第5回WBC、夏場に五輪、シーズン後の11月におもに24歳以下で臨むAPBCとなったら、代表組の選手たちには過酷だ。

 それでなくとも、労組・日本プロ野球選手会(会長=巨人・炭谷銀仁朗)はNPBと12球団側に対し、こう主張し続けている。「19年プレミア12、20年東京五輪、21年WBCと3年連続国際大会が続く。出場する選手たちは本当に大変だ。それに見合う具体的な対応をしてほしい」と。WBCと五輪が同じ年にダブル開催となれば、要求はもっと強まるだろう。

 稲葉監督にかかるプレッシャーも激烈だ。五輪で今夏に全力投球といかず、先にWBCで指揮を執る公算が大となった。

 WBCは第1回大会が王監督、第2回は原監督と連覇したものの、第3回の山本、第4回の小久保両監督は準決勝敗退。来春の第5回で雪辱を求められている。ここで惨敗を喫してしまい、数カ月後に五輪開幕という日程であれば、短期間での立て直しは至難の業だ。

 東京五輪での金メダル獲りも、日本中で熱望されているところだ。アテネ五輪では長嶋監督がまさかの病に倒れ、中畑ヘッドコーチが代行も銅メダル。星野監督が率いた北京五輪では、メダルなしの悪夢に終わった。

 正式種目は東京五輪で最後ともいわれ、しかも自国開催のラストチャンス。大きな期待が寄せられるのは当然だ。裏切る結果となれば、日本プロ野球界にすさまじい逆風が吹き荒れるだろう。(江尻良文)

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